圏内の現実 間に合わなくてごめん…~にゃんだーガードさん
にゃんだーガード ぶたまるさんからです。
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※悲しい写真があります。
土曜日にももちろん特餌隊は出動した。
あまりの雪のために坂が上れずチェーンを巻いてます
今回は3名で750キロのドライフードと温かいパウチを50パックしっかりと届けたという報告を受けた。
これで皆満腹です
奥に設置した猫様のベッドルームが見えますか
これ、写真が悪いのだけど 実際には地面から150センチくらいの高さの棚の上に設置してあります。
ホカホカパウチのにおいに気が付いた子猫が顔をピョコンと出していますw
今週も500キロから800キロは今から3日以内に搬入できるだろう。
そして、週末にはまた500キロ以上が入る。
つまり フードは全て予定通り順調に搬入できているということです。
全国のみんなが送ってくれたフード 確実にお届けできていますヨ。
しかし
フードだけでは足りない・・・
フードではおなかは膨れても病気は治せない
今回も残念な報告があります。
先々週に行ったときにははなかったもの
間に合わなくてごめん・・・
肉球が残っているのが無残・・・
ごめんね・・・
圏内ではたったの二週間でこうなる事もある・・・・
心優しい特餌隊はこんな写真のものを見つけると 涙を流しながら全ポイントを回る・・・
ごめんね、ごめんね、間に合わなかったね、と泣きながらだ・・・・
でも、これは仕方ない事
俺たちは救う命をどうしても選ばなくてはならない時があるのだ。
神でもないのに命を選ぶ・・・・
これはどうしてもシェルターの運営上必要なことなのです。
シェルターはいつもほぼ定員いっぱい入っています。
そこに連れてこれる数は限られています、多分あいている余裕は 1~2 でも勝手に決めつけるのは厳禁です。
念のため確認の電話を俺にしてきます。
隊員「隊長! 今4頭の猫の集団を見つけました、 3頭は元気そうですが1頭は痩せています、どうしましょう?」
俺「もう少し観察してまだ周りにいないか確認せよ」
隊員「了解!もう少し周りを確認します」
しばらくして
隊員「観察した結果、もう一頭発見しましたが他にはもういませんでした、で、どうしたらいいですか??」
俺「現在の保護枠は2頭あるよ、弱っている子から保護してね」
隊員「弱っている方はすごく怖がって全然そばにいけません」」
俺「頑張れ!」
隊員「はいっ! 頑張ります!」
しかし
こういう時に限って 弱っているのは全然保護できずに 元気のいい奴だけが捕獲機に入る
何度やっても同じ・・・
で、最後はこんな電話がかかってくる
隊員「隊長!全然ダメです! 弱ってるのは全くそばにも来ないし元気なのだけが何度も何度も入って来ちゃいます! 今回は元気なの2匹でいいですか?」
俺「了解! 無理だった??」
隊員「だめでした;; また頑張ります」
で、優しい隊員は 「また来週来るから それまで元気でいてね~!バイバイーイ!」と言って弱った猫と別れる。
それで、次の週に出会えればいいのだけど
時には変わり果てた姿になっていることも・・・
その変わり果てた姿を見た時の隊員の心の中を少し想像してください。
これは俺も何度か経験があるからわかるけど。
本当に死ぬほどの後悔が一気に襲ってきます
そして、ものすごい衝撃がその心を襲います。
その精神的なストレスは大変なもので時には数日から一週間ほど言葉を使うことができなくなることもあるのです。
そして、そのあまりのストレスの強さに引退していく隊員も少なくありません。
今日はこれ以上の説明をしませんが、このように特餌隊の隊員は
いつも大変なストレスにさらされながらも、強い意志と大きな犬猫たちへの愛情、
そして
同じように強くて優しい仲間たちと 励ましあいながら活動をしています。
彼らは俺の誇りであり、にゃんだーガードの宝です。
しかし、にゃんだーガードにはまだまだたくさん宝が隠されているんです。
それは今度お話しします。
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