【特集】引退競走馬を救え! 食肉でない第2のキャリアを

共同通信からです。

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【特集】引退競走馬を救え! 食肉でない第2のキャリアを

2017/3/27 16:00


 ファンの夢と希望を乗せ競馬場を疾走する競走馬。しかし、華やかさの裏で引退した馬たちの多くが食肉になるという影もある。過酷な運命から引退馬を救い、第2のキャリアを歩ませることをサポートする取り組みが広がっている。


 ▽不安


 「最初はとにかく丁寧に扱って怒らないように。馬のメンタルを第一に考えている」。引退馬を乗馬用に転用するためのリトレーニング(再調教)を行っている岡山県吉備中央町の岡山乗馬倶楽部の西崎純郎代表(34)は語る。


 日本中央競馬会(JRA)の角居勝彦調教師(52)が発起人となり昨年春に発足した「サンクスホースプロジェクト」。ほぼ同時期に立ち上げた引退馬ファンクラブ(TCC)で集めた資金などを活用し、これまで30頭近くに再調教を実施。岡山乗馬倶楽部では、地域おこしを狙う吉備中央町の賛同を得て、ふるさと納税からの支援を受けている。


 速く走るための訓練だけを受けてきた競走馬。「最初は環境の激変で不安になり震えている馬もいる」と西崎代表。ゆっくりと放牧して闘争心をオフにし、人に対して従順に協調できる状態になるまで1~3カ月かかるという。


 次は体やフォームづくり。全力を解放し前に進む競馬と異なり、力をためリズミカルに歩行や駈け足をするのが乗馬。体つきは無駄のないシャープなものから、肉付きのいいマッチョ型に変わる。こうして乗馬クラブに引き渡せるようになるまでには半年から1年の再調教が必要だ。


 ▽暗黙の了解


 JRAと各地の地方競馬に登録されている競走馬は1万数千頭に上る。一方、国内で年間に生まれる競走馬は約7千頭。単純に考えても、それに近い数字の馬が引退していることになる。一部は種馬や母馬となるため牧場に戻る。乗馬クラブや祭事用に引き取られる馬もいる。しかしその他の圧倒的多数の行く先ははっきりしない。


 角居調教師は「そこは詮索しない方がいいというのが競馬界の暗黙の了解」と打ち明ける。西崎代表は「乗馬クラブと言って引き受け、すぐに食肉業者に回すケースもある」と内情を語る。食肉として人が食べるのは一部で、ほとんどはペットフード等の原料になるとされる。


 馬肉食文化がある日本で、食肉化自体には問題はない。ただ引退馬の追跡システムがなく不透明な取引の末、多くの馬が「行方不明」になっている現状には改善の余地がある。


 最近は馬肉需要が高まっている。西崎代表によると、狂牛病や牛肉生食による食中毒が騒がれたころからの傾向で、食肉業者の引き取り価格は1頭15万円程度だったのが50万円前後に高騰しているという。乗馬クラブなどで馬1頭を養う費用は月10~15万、しかも再調教には最低半年。角居調教師は「第2のキャリアより肉にした方が手っ取り早いところが…」と顔をしかめた。


 ▽世界一


 千葉県香取市の乗馬倶楽部イグレットの沼田恭子代表(64)は20年前に「引退馬協会」を設立。月数千円の会費で“里親”を募り馬に再調教を施す、サンクスホースプロジェクトの先駆的な存在だ。「当時は『引退馬』という言葉すらないくらい関心が払われてなかった」(沼田代表)が、近年は月10件程度の相談が寄せられる。


 沼田代表は、海外の乗馬界では乗馬用の品種が多いが、日本は競走馬(サラブレッド)からの転用率が非常に高いと指摘。「日本は独自の再調教法を作り上げていくべきだ」と話した。


 引退馬のケアは世界的な潮流だ。2000年代以降英国、米国、オーストラリアでも支援団体が設立された。引退は一般に5~7歳で寿命は25~30年。余生は長い。一方、引退後の活用法は乗馬や障害者用のセラピー馬など幅広い。


 “里親”制度や他の支援活動で引退馬協会が世話をした馬はこれまで約40頭。こうした取り組みを広げるには馬を受け入れる環境整備や人材育成など課題は多い。ただ日本の競馬は500万人と言われるファン数、売上高ともに世界最高を誇る。角居調教師は「日本には引退馬ケアでも世界をリードし、世界一の馬事文化をつくるチャンスがある」と言葉に力を込めた。(共同通信=松村圭)



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山乗馬倶楽部での引退馬の再調教。馬は現役時代の獲得賞金が3億円を超えるエアソミュール(右)と、同約1億5千万円のグラッツィア=13日、岡山県吉備中央町

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岡山乗馬倶楽部の西崎純郎代表と引退馬のエアソミュール

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日本中央競馬会(JRA)の角居勝彦調教師



~転載以上~



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