ウィーンでフクロウカフェは流行るか?日本人とオーストリア人の動物に対する姿勢の違いとは

地球の歩き方から転載です。

http://tokuhain.arukikata.co.jp/vienna/2017/01/post_753.html


ウィーンでフクロウカフェは流行るか?日本人とオーストリア人の動物に対する姿勢の違いとは

2017年1月16日


ここでは、3-4000年もの長い歴史を誇るアジアの大草原地帯発祥の古い鷹狩の様子を見たり、小屋で休む鳥たちを眺めたりすることができます。
ショーでは狩りの実演や猛禽類の詳しい生態説明があったりと、興味深い体験ができるため、子供連れのファミリーでも賑わっていました。

Falkenerei-show-600.JPG

ワシやタカをはじめとする猛禽類が大空を鋭く滑空し、時には観客たちの頭上もかすめ飛ぶので、迫力満点!

Falkenerei-zuschauer-600.JPG

双方にとって危険であるため、観客たちはショーの最中は決して立ち上がらないよう指示されます。

Falke-kaefig-600.JPG

一方こちらは、猛禽たちが普段暮らしている広々とした小屋で、ショーの前後に訪れることができます。


自由に飛び回れるように、一羽一羽にゆったりとスペースが確保されているのが印象的。
また網の左に見える小さな表示は、その鳥のスポンサー(個人)名とその写真です。
夫の同僚も、とある鳥のスポンサーになっているので、名前と写真が掲示されていました。


この他にも猛禽類の性質を鑑みて、思いっきり羽ばたけるように日に5度まで全ての鳥たちを自由にするうえ、ローテーションを組んで数日ごとに数羽ずつ、長期間空に放ってあげるのだそう。鳥によっては2-3日帰ってこないこともあれば、二度と戻らないこともあると聞きました。


動物たちの生態や住環境、ひいては命をも度外視し、ともすると営利主義に走りがちな日本の一部の動物園やペットビジネスとは意見を異にするようで、深く考えさせられました。

Falkner-Eule-600.JPG

このショーの主催者のお話によると、猛禽たちは人間が餌をくれるから戻って来るものの、基本的には人間を嫌っているのだとか。
当然のことと言えば当然なのかもしれませんが、改めて知らされると少しショックですね・・・。


そんな折に目にしたのが、フクロウカフェの元従業員による署名活動と、内部告発の動画。
「拘束されて動けない フクロウのカフェの撤廃を」



止まり木にがっちりとつながれ、歩くこともままならないフクロウ。
糞尿で店内が汚れるとの勝手な理由から、のどが渇いても水すら殆ど与えられない哀れな子たち。


実はこの鷹狩のショーを観た後、私自身も日本のフクロウカフェに立ち寄ってみたののですが、そこはこの動画に出てくるカフェほどではないにせよ、人道的とは程遠い見世物小屋でした。


「フクロウたちが動けなくてストレスはないのですか?」
と従業員の方に尋ねたところ、
「たまにお散歩に出ているので大丈夫ですよ」
との返答。
「じゃあ、この子たちも自由に歩いたり飛んだりできるんですね」
と重ねて聞くと、
「街なかで歩かせたり飛ばせるのは危険なので、人間の腕に止まったままお散歩します」
とのこと。


つまり散歩に出ているのは人間だけで、フクロウたちは車椅子(人間)に乗ったまま、都会の汚れた空気の中を移動しているだけのように感じられます。
このフクロウたちはもう一生涯飛ぶことはできないのか聞いてみると、
「営業時間外も、店内で異なる種類のフクロウを混ぜて自由に飛ばせるのは危険なので行っていない」
と話していました。「危険ですので」という大義名分ですべてを正当化しているような・・・。

Japan-Sirofukurou-600.JPG

他にも店内には、シロフクロウという白い羽毛に覆われた美しい大型フクロウ(恐らくハリー・ポッターに登場するフクロウです)が繋がれていたのですが、ずっと口を開けたまま苦しそうしていました。


シロフクロウは元々北極圏のツンドラに分布・生息する種。
熱帯化の進む日本で飼うこと自体に無理があり、寿命を縮めていそうな気がして胸が痛みました。


さて今回のタイトルは、「ウィーンでフクロウカフェは流行るか?」ですが、概して動物好きが多く、動物たちも一定の権利を持つこの街において、答えは恐らくNoでしょう。
それ以前に人道的理由から営業許可も下りないのではと予想されます。
猫カフェとは異なり、ティアハイム(動物保護施設)から身寄りのない猫たちを引き取って世話を看るのとはわけが違いますし、娯楽のために人間を一方的に利するだけの関係はあまり受け入れられないのではと想像されます。


長くなってしまいましたが、今回は鳥たちを通じて、オーストリア人の動物に対する姿勢や考え方をお伝えし、そして読者の皆様や子供たちにも考えてもらうきっかけになればと思い、執筆しました。
フクロウカフェの子たちが、再び故郷の空で羽ばたける日が一刻も早く来ますように!

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