動物実験代替法に関する国際会議、Asian Congressおよび日本動物実験代替法学会の報告

動物実験代替法に関する国際会議、Asian Congressおよび日本動物実験代替法学会に参加された、JAVAさんより、報告です。

https://www.facebook.com/JapanAntiVivisectionAssociation/?fref=photo



動物実験代替法に関するアジア地域の国際会議、Asian Congressの会場に来ています。韓国、中国、タイ、インドネシア、インドなどのアジア諸国のほか、アメリカ、カナダ、ヨーロッパなど世界各国から代替法の研究者が集結しています。


いま、農薬に対する動物実験についてのシンポジウムを聴講中。犬を使った1年間の慢性毒性試験は必要ないという研究結果の報告を受けて、すでにアメリカ、EU、ブラジル、カナダでも廃止されたこの試験が、日本と韓国ではなぜまだ存続しているのかという問題提起がなされています。

http://jsaae29.umin.jp/ac2016/program.html




動物実験代替に関するアジア地域の国際会議、Asian Congress、2日目のプログラムに参加しています。


国際的なNGO、Humane Society International のトロイ・サイドル氏の講演です。
1960年代に確立した動物実験という試験の枠組みが長い間、いまなお使われ続けていることが、多くの疾患の治療法の確立を妨げてきたと指摘。


これからの時代は、人間への影響を直接調べることのできる、ヒト生物学に基づいたモデルやツールを活用していく新たな枠組みが必要です。


動物愛護という観点を抜きにしても、動物実験という古い枠組みから脱却することが、結果的に人間の保健衛生の向上へとつながります。

http://jsaae29.umin.jp/ac2016/program.html





佐賀・唐津から移動して、福岡の九州大学百年講堂で始まった「日本動物実験代替法学会 第29回大会」に参加しています。


シンポジウム『化粧品、医薬品の安全性試験の代替法の動向』では、いま、急性毒性試験の代替法に関するプレゼンテーションが行われています。動物の口から強制的に試験物質を注入して、動物群の半数が死ぬ値(物質の量)を求めるLD50は、大量の動物を苦しめるとして批判され、容量を少なくしたり、動物の頭数を減らした方法の開発が進められてきました。でも、動物を使うことには変わりありません。


1日も早い、動物を使わない方法の開発と確立が望まれます。




日本動物実験代替法学会 第29回大会、2日目のプログラムに参加しています。

シンポジウム『個体の視点からの代替法』では、国際的に浸透している3Rsの原則(①Refinement: 動物の苦痛の軽減、②Reduction:動物使用数の削減、③Replacement:動物を使用しない方法への置き換え)のうち、特にRefinement にフォーカスした発表が行われています。


アメリカでは、AAALACの認証を受けた研究機関では、動物実験を行う研究者とは別に、獣医師や動物看護師が立ち会い、実験動物の疾病やケガへの対処を行なったり、人道的に安楽死させる役割を担っているということです。


こういった獣医学的ケアを含む具体的な「動物福祉」の担保は、動物愛護法第41条で「できる限り(動物に)苦痛を与えない」と規定されているにもかかわらず、まだ日本では普及していません。


実験技術を洗練することによって動物の苦痛を軽減するRefinement は、動物実験が行われている以上、しっかりと取り入れられていかなければならないことです。
でも究極のゴールは、動物を使わないReplacementです。


そのゴールに向かう道のりのなかで必要な取り組みの一つがRefinement だと、私たちは考えています。

写真は、代替法のキットを開発、販売している企業の展示ブースです。
http://jsaae29.umin.jp/program.html


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日本動物実験代替法学会 第29回大会、今日が最終日となりました。

昨日の発表のなかで、人工心臓やステントなど体に埋め込む医療機器に関して行われている動物実験について言及がありました。


循環器系の人工臓器の開発にあたっての実験にはマウスやラットではなく大きな動物、主にヤギが使われています。


ある国立病院に併設された動物実験施設では、年間30〜50頭が実験に使われていますが、この現場でも、動物を使わない方法の開発が模索されました。


人工心臓などの医療機器の性能を評価するために開発された、ラボハートという心機能シミュレータ。この機械が誕生したことで、その施設で使われている動物数の約10分の1にあたる年間3〜4頭のヤギの犠牲を減らすことができたとのこと。
http://www.iwakipumps.jp/products/system/devices/laboheart


このようなモノづくりがもっと広がっていくことを期待します。

余談ですが、ちょうど一年前に放映されたTBSのテレビドラマ「下町ロケット」の第二部ガウディ編は、人工心臓弁の開発がテーマでしたが、その随所にこのシミュレータが登場していました。




化粧品の動物実験と代替法の動向について、朝日新聞に記事が掲載されました。

佐賀県唐津市で開かれた、代替法に関する国際会議Asian Congressについても取り上げられています。


日本動物実験代替法学会会長のコメント「代替法は人への安全性、開発コストの経済性、動物愛護の倫理性のいずれでもメリットがある。研究を加速したい」も重要です。


ぜひご覧いただき、シェアしてください。


化粧品、動物実験なしで 培養細胞・人工皮膚で代替進む 海外での規制に対応

http://www.asahi.com/articles/DA3S12661762.html


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