畜産動物の「尊厳」認定に一歩前進 ルクセンブルクが画期的な法律を制定へ

日本エシカルヴィーガン協会からです。

http://www.ethicalvegan.jp/lux-animal-dignity/

 

 

畜産動物の「尊厳」認定に一歩前進

 

~ ルクセンブルクが画期的な法律を制定へ ~

 

2016年5月14日



ルクセンブルク政府が、画期的な動物保護法の導入を進めています。動物の扱いを根本から考え直すきっかけにもなる素晴らしい試みですので、ご紹介させて頂きます。

 

まず、世界の政府が明文化を避けてきた「産業動物の扱い」について、踏み込んだ解釈をしています。これまでも「動物福祉」の進展のなかで動物の苦痛の軽減が図られつつありますが、「尊厳」を認めるべきとした法律はありませんでした。その点で画期的です。

 

同法を担当する農業・葡萄栽培・消費者保護省 (HP) のフェルナン・エッチェン大臣(Fernand Etgen;写真右から2番目)の 5/6付プレスリリース での説明は、想いがこもっていて素晴らしいものです。今回、1983年に制定された現行法を改定するのですが、その必要性やポイントについてこのように語っています:

  • 現行法は大改革が必要だ。科学・技術の進歩や、現代社会での動物の置かれている状況がこの決断に至った背景だ。
  • 動物は「感覚を持ち、すなわち神経系統により痛みやその他の感情を伴う生き物である」と認識されるようになった。
  • 動物の尊厳について初めて取り上げることとなる。
  • 同省は、この新しい法的枠組みを導入するにあたり、国民への啓蒙活動を立ち上げる予定である。


 

世界では年々、消費者の意識が高まり、動物に負荷の少ない動物性食品に切り替える動きが加速しています。各国の法律でも「動物福祉」が強化されつつあります。しかし、「産業動物全ての否定・禁止」につながりかねない尊厳論は避けられてきました。よくぞそこまで言った!という感じですね。


本法案でも、畜産をすべて禁止とまではいきませんが、それでも最も倫理的に問題のあるものから手を付けています。産業界からの反発を最小限にしてまずは導入することで、国民がこの問題を考えるきっかけとなります。改正のポイントはこちら:

  • 動物を賞品・ギフトにすることを禁ずる。
  • 皮・毛皮・羽毛・ウールを取ることを主な目的とした飼育・屠殺を禁ずる。革・毛皮業者への動物売却も同様である。
  • ヒヨコを経済的な理由で殺すことを禁ずる。採卵鶏のオスのヒヨコがこれに該当する。商業活動の利益よりも動物の尊厳が優先されなければならない。
  • 犬や猫をペットショップや市場などで売買することを禁ずる。動物の福祉が確保されているブリーダーや施設に限定される。


 

罰則も大幅に強化されています。これまでは最大5000ユーロ・懲役6ヵ月まででしたが、改正案では、迅速に行える行政処分(25~250ユーロの罰金や、オーナーからの虐待動物の取り上げ)が追加になったうえで、刑事罰が強化(251~20万ユーロの罰金、懲役8日~3年、2年内の再犯は最大2倍に)されています。

 

法律の名称も、趣旨に沿って変更されています。現行法「動物の生命と健康の保護を確保するための1983年3月15日閣法」(リンク; “Loi du 15 mars 1983 ayant pour objet d’assurer la protection de la vie et le bien-être des animaux” )に対して、改正法は「動物の尊厳および生命・安全・健康の保護を確保するための閣法」(”Projet de loi ayant pour objet d’assurer la dignité, la protection de la vie, la sécurité et le bien-être des animaux”)となりました。

同法の策定にあたっては、動物愛護団体 “Privaten Déiereschutz asbl.”(リンク) などの協力も受けています。

 

ルクセンブルクは、ご存じの通り欧州のなかの小国です。人口は日本の都道府県の最小である鳥取県(60万人)より少ない50万人。面積も都道府県の下位に相当。とは言っても1人あたりGDPが高く、裕福な国です。ぜひ導入を確実にして頂き、世界的に「動物の尊厳」についての議論が活発化することを期待します!

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