水害でなく、避難所で亡くなったわんちゃん~CAPINさん

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CAPINさんからです。

http://ameblo.jp/capin-blog/entry-12088342497.html




石下総合体育館に家族と避難していた14歳のシーズーがいました。

お父さんは、9月10日、鬼怒川の堤防が決壊して水が流れ込んだとき、先におじいちゃんお婆ちゃんを住んでいたアパートの2階に上げて、布団を投げあげ、また一階に降りて、今度は泥水のなかから、シーズーちゃんを引き上げました。

おじいちゃんお婆ちゃんは、ヘリコプターで救出されましたが、お父さんは、犬がいたため避難はできずに水没した家にシーズーちゃんと残られました。

そして、犬を抱いて水のなかを歩き、自衛官に助けられながら、自力で石下の橋までたどり着かれ、仕事から帰られた奥様の車に乗って、石下総合体育館に避難されました。


入り口で、避難所は動物不可と言われました。
人間のための避難場所だから、犬は入れられない、と。

小型犬は屋内で暮らすものです。寒さにも弱い。しかし、建物には入れないよう指示され、
下駄箱の裏にいるよう言われ、お父さんはシーズーちゃんと毛布にくるまっておられました。

溢れる汚水に全身濡れそぼり、命からがら犬を連れて逃げた、犬連れはボートにもヘリにも乗せてもらえないと観念し、歩いて暗い水をかき分けて自力で脱出された、
避難所に着いても着替えなく寒さにふるえ、高齢のシーズー犬も体力を落とし、しばらく動物病院で点滴を打ちに通うまでに、シーズーちゃんは体調を崩していました。

ボランティアへの預かりは当初から望まれませんでした。

家族だからいっしょにいたい、
その一心で。

水害の頃は冷えた日もあり、夜の寒さがこたえたそうです。

風の冷たい下駄箱あたりにうずくまるお父さんに、被災者の方は、あたたかな声をかけられていました。

おれがいってやるよ、なかに入れるように頼んでやるからな、だって犬も家族だもんな。

保険婦さんが、体育館の2階に場所を確保下さり、ここならだれにも迷惑かからないから、大丈夫だと、犬を連れていってくれた、

そうしたらやがては受付の職員の知るところとなり、外に出せ、と。

出されたその晩に、犬は亡くなりました。
体育館の脇で。
昼には点滴をしていた、老犬です。

犬が体調を崩している話は、職員にもしていました。しかし、出せ、の一点張りでした。


亡くなった場所。


犬連れのこのご家族に何かと冷たくあたり、犬を出せといい続けてきた職員は、いまも石下総合体育館に勤務しています。

飼い主さんは、泥水のなかから出して助けたのに、避難所で死なれてしまった、こんなことならあのとき水害で亡くなっていたほうが、まだ諦めがついただろう。

そう涙ぐまれていらっしゃいます。



住まいを奪われ、行き場がなく、飼い犬との同行避難を望まれながら、建物の内と外で別々に過ごす家族。

中型犬は問題ありませんが、寒さに弱い小型犬は本来、室内で飼育されるものです。これからの季節、命を落としかねません。





小ぶりの避難所(13名収容)であるきぬふれあいセンターにも、17歳のシーズーが、外に置かれています。



昨日は職員に、外の犬に毛布を、と私からお願いしました。ご本人から頼むのは、気遣いがあり、気兼ねがあるだろうからです。

しかし、人間のものだ、動物に与える毛布はない、と怒られました。

被災者は遠慮がちに暮らし、何の要求めされません。だから、私が頼んだのです。

被災者の方にはこんなにつらいやり取りを聞かせたくありませんでした。小さな声で、と私は職員にお願いしました。

しかし、職員は声を低めるどころか荒げました。

悲しいことに、被災者の方に聞こえる結果となり、ご自身の座布団をお持ちになり、これでいいですよ、ご心配なく、と話に割って入られました。

ではせめて、段ボールをください、と頼みました。

支援物資を置かないから段ボールもない、と言われました。

キキさんが、たたんである小さな段ボールをみつけ、それをいくつかつぎはぎにして、コンクリートに直置きの犬テントの底に差し込みました。

石下総合体育館には、屋外に山積みされていましたのに、こちらには、余りはないということのようです。それでは私たちでご用意いたします、ということになりました。



シーズーは、亡くなった奥さんの忘れ形見だ、だから離れないでいっしょにいたい、とのことでした。

県営や公務員住宅に入居するために、だれかに預けるなんて考えられない、と。

いま、避難所に残られている動物連れの家族は皆さんそうしたお気持ちです。

冨岡公民館の白いわんちゃんの飼い主さん、
猫の飼い主さん、
シーズー3匹の飼い主さん、
石下総合体育館のダックスフンド3匹の飼い主さん、皆さんと直接お話をしました。


愛護団体や個人ボランティアへの預かりにより、被災動物の飼養管理の問題が解決するわけではなく、やはり目指すは同行避難、いや、一緒の空間に過ごせる同伴避難なのです。

震災で消えた小さな命展主宰の絵本作家うささんがいつもおっしゃっておられることでもあります。

公営住宅はペット不可であり、避難所が閉鎖したら、身を寄せる場所がない、という現実。

それまで飼っていた犬猫を捨てて、公営住宅に入ることを促す施策。これは、動物愛護法違反に他なりません。





きぬふれあいセンター。

老犬シーズーは、寒さがこたえたのか、体調を崩して病院で点滴を受けています。

石下総合体育館て外に出された晩に亡くなったシーズーのことが重なります。

預かりは望まれないのなら、この方に、犬とともに身を寄せる場を用意しなければなりません。

それを、しないのでしょうか、茨城県。
働きかけないのでしょうか、救援本部。
指導しないのでしょうか、環境省。



泣くのはいつも、口のきけない動物であり、
周囲に遠慮して耐え忍ぶ飼い主さんです。

宝くじが当たれば、常総市内にアパートを買い上げて、犬猫を抱えた皆さんを住まわせたい。





今日、毛布を5枚、CAPIN シェルターから運び、シーズーちゃんのテントにセットしました。

小型犬であるのに避難所の外に置かれたまま、今夜もひとり過ごすシーズーを思います。

11月13日に、茨城県庁、常総市役所、財務省に、こうした被災者の皆さんと出掛け、避難所や公営住宅に、動物と暮らせる建物をご準備ください、と願う署名を提出して参ります。

それまで、最後の2週間、どうか署名にご協力お願いいたします。

https://www.change.org/p/%E5%B9%B3%E6%88%9027%E5%B9%B49%E6%9C%88%E9%AC%BC%E6%80%92%E5%B7%9D%E6%B0%B4%E5%AE%B3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A%E8%A2%AB%E7%81%BD%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%B8%B8%E7%B7%8F%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E9%81%BF%E9%9B%A3%E6%89%80-%E5%85%AC%E5%96%B6%E4%BD%8F%E5%AE%85%E3%81%AB-%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E5%90%8C%E5%B1%85%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E5%BB%BA%E7%89%A9%E3%82%92%E3%81%94%E6%BA%96%E5%82%99%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84




公務員住宅への入居を断られた石下総合体育館のダックスフンド。


このわんちゃんたちは避難所にて、今も寒空のもとに飼い主さんの居住空間から分離されて暮らしています。

ご家族が、飼い犬猫とともに、安心して暮らせるようになりますように。




(常総の被災飼い主さんたちを支援しながら、私が案じるのは、郡山の高層復興住宅です。

郡山でこの秋に入居が始まった復興住宅では、ペットの入居が許されません。


仮設住宅では認められ、犬猫とともに入居した方々も、仮設から復興住宅に移り住む段階で、

動物の入居が認められないため、人は復興住宅に住み、猫は仮設に遺棄されています。

ペット専用建物が1棟あれば、充分に棲み分けできます。

動物の命を犠牲にし、人の心を追い詰めて、なぜここまで、すべての棟で、ペット不可?これは、動物の問題というより、飼い主さんの人権の問題です。家族をむりやり引き離すことと同じですから。環境省がなぜもっと動かないのか、大きな大きな疑問です。)



~転載以上~



寒い思いをして身体を壊して亡くなったワンちゃんと、飼い主さんの悲しみと無念。言いようのない怒りと悔しさを覚えました。


人間のための避難所。

人間のための毛布。


なんと冷たい仕打ちでしょうか。

職員さんの対応にもよるのかもしれませんが。。


あれから4年半…3.11の教訓が生かされていない。

市も、県も、政府も、救援本部も…被災者と、その家族であるペットが共に安心して災害を乗り越えられる体制づくりに真剣に取り組んでいただきたいです。


災害を必死に生き延びた命が、避難所で奪われる。

こんなことは絶対にあってはならないと思います。


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