【室蘭】西胆振6市町を管轄する室蘭保健所で殺処分されるネコ、イヌが大幅に減少した。2014年度は160匹で、10年度のほぼ半分。新たな飼い主を探す市民団体の活動などが成果を上げているためだ。ただ、この間も年間300匹以上が保健所に持ち込まれており、引き取り手を探す胆振総合振興局環境生活課は「飼い主は責任を持って最期まで飼育してほしい」と訴えている。


 保健所には飼い主が分からなかったり、引っ越しなどで飼い主から捨てられたりするネコやイヌが持ち込まれる。原則4日間公示し元の飼い主を捜す。その後、振興局が新たな引き取り手を探すが、約2週間の期限が過ぎると処分される。


 処分されたネコとイヌは10年度、282匹(ネコ266匹、イヌ16匹)だったのが、14年度は160匹(ネコ152匹、イヌ8匹)に減少。振興局の新しい飼い主探しの事業が浸透したことや、市民団体がネコを引き取り、譲渡活動をしていることが要因という。


 ただ、ネコの譲渡会を開いている「ニャン友ねっとわーく室蘭」の和崎薫代表は「殺処分ゼロを目指しているが、保健所に持ち込まれる数がなかなか減らず難しい」と話す。


 13年施行の改正動物愛護法でペットを最期まで飼う責任が明記され、保健所はやむを得ない場合を除き引き取りを拒否できるようになった。それでも室蘭保健所に持ち込まれたネコ、イヌは14年度301匹だ。


 振興局は「飼い続けることができない事情があったとしても、まず自分で新たな飼い主を探す努力をしてほしい」としている。