【旭川】飼い主のいない動物を保護する旭川市動物愛護センター「あにまある」(7の10)が9月、開設3年を迎える。多い時で130匹以上いた猫も、譲渡先探しや避妊去勢手術が奏功し、6月末には4分の1以下になった。あにまあるは「地域のルールを守りながら市民と動物が共存できる社会に」と期待する。


 あにまあるは2012年9月にオープン。保護した動物の譲渡先探しに力を入れており、1日10~15人ほどが見学に訪れる。今年6月末までに保護した犬388匹、猫1398匹のうち、犬195匹、猫955匹を譲渡。殺処分は犬はゼロ、保護時点で病気を持っていることの多い猫は276匹で、特別な理由が無い限り殺処分を避けてきた。


 「何匹も生まれ困っている」「家のガレージにすみ着いた」など、犬や猫が持ち込まれた理由はさまざまだ。しかし、数は徐々に減り、活動の手応えを感じられるようになってきた。大きな要因は飼い主がおらず、住民がえさを与えている「地域猫」への避妊去勢手術だ。


 13年の開始から今年3月末までに手術を受けた猫は雄125匹、雌153匹の計278匹。一方で保護した野良猫は13年度の227匹から14年度は80匹に減っており、避妊去勢手術が地域猫の減少につながった。あにまあるは「不幸な命が生まれないようにという取り組みの成果が出た」と喜ぶ。


 21日には、市議会民生常任委員会があにまあるを視察した。この日、あにまあるには犬が7匹、猫が14匹が保護されており、市議らは飼育環境を確認しながら犬や猫とふれ合っていた。(古谷育世)