Mr.Mac Academy 「不幸な犬猫を減らす為に、私達は今何をすべきか?」レポート

先月開催された、朝日新聞の太田匡彦記者、浅田美代子さん、安藤優子さん出演のイベントについてのレポートです。



Mr.Mac AcademyさんのFBからです。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1350247998343290&id=281291061905661


お待たせいたしました、10月21日に開催致しました第26回
Mr.Mac Academy のレポートです。
かなり、簡素化させて頂きましたが、やはり文章になりますと長文になりますが、是非とも最後までご一読頂き、その後シェアやブログなどでご紹介頂き一人でも多くの方に伝える事が出来ましたら
登壇者、スタッフ一同大変、光栄に思えます。

また、今回も多くの方々に支えられ開催し無事に終える事が出来ました事、改めて御礼申し上げます。


2016年10月21日金曜日午後7時から9時までの2時間、めぐろパーシモンホールにて第26回 Mr,Mac Academyみんなで考えたい!「不幸な犬猫を減らす為に、私達は今何をすべきか?」開催致しました。


今回から参加申し込みと同時に電子チケットの購入となり、当初危惧していたような大きな混乱も無くご案内ができました。


今回の講師陣は、今年の2月に開催した第23回の時と同じ、朝日新聞記者の太田匡彦さん、女優の浅田美代子さん、ニュースキャスターの安藤優子さん、Mr,Mac Academyの日置というメンバーで、司会進行に早川かをりさんを加えての開催です。


各講師陣の紹介後まずは太田匡彦記者の登壇です。
テーマは、動物愛護法改正後ペットを取り巻く世界ではどのようなことが起こっているのかという話しです。冒頭で「まずは『殺処分ゼロ』という言葉に惑わされないでください」という言葉から講演が始まります。


「2013年9月1日から動物愛護法の改正法が施行されました。その改正で大きく変わった事は自治体の動物管理施設(愛護センター)が、動物取扱業者(繁殖業者や販売業者など)からの引取依頼を断る事ができるようになったことです。ですから現在の殺処分の数は一般飼い主さんの飼育放棄や野良犬・野良猫だけのものになっていて、本来問題であった動物取扱業者の部分がスッポリと抜け落ちています。愛護法改正後に業者が自治体への犬の持ち込みが拒否される、でも従来のビジネスモデルはそのまま存在しているということで高齢になって繁殖ができなくなった犬や売れ残った犬などの行き場が無くなり、業者による大量遺棄事件、犬の引取屋の出現、回しっこの活発化が表面化してきています」


【犬の引取屋】
売れ残った犬や繁殖ができなくなった犬を1万円から3万円くらいでショップや繁殖業者から引き取って自分の施設で飼うというビジネスで、劣悪な狭い環境で散歩もろくにされていないと見られる。動物愛護団体などから虐待行為だと問題視されています。


【回しっこ】
繁殖能力が衰えてきた犬をその能力が完全に無くなる前に業者間で転売するやり方です。ただしいつかは完全に繁殖能力が無くなるのですから、最後にそのような犬を抱えた業者はそのやり場に困ります。実際にあった事例では、そのやり場に困った業者が動物愛護センターに「ウチに11頭の捨て犬がいる」と虚偽の通報をして、その嘘が判明して偽計業務妨害で逮捕されたという事件があります。


「今年春に行われたペットの展示会で驚く発言がありました。あるシンポジウムのパネリストの一人が、これまでペットは癒されるとかエンジョイするという意味合いで飼われてきたが、これからはサプリメントペットという考え方を広めていかないといけないという趣旨のことを言っていました。背景にあるのは、犬を飼うということで人間の健康寿命が延びるのはいいのですが、それをサプリメントと言ってしまう業者の考え方に鳥肌が立ってしまいました。そしてペット業界では今何を言っているかというと、これまで愛護法によって業者の締め付けが強かったので、これからは規制緩和だと言い始めています」


犬猫の福祉を今以上に向上させなければという人たちが、ペット業者に対する規制がまだまだ甘いと考えているのと比べ、考え方に大きなズレがあると言わざるを得ません。

これらの現状から、では今後どのようにしたら福祉の向上に繋がるだろうという話しで締めくくられます。


「ひとつは今の生体を流通小売業というビジネスモデルで売るというところに対する変革をもたらすような愛護法の改正が必要だろうと思います。
もうひとつは、自治体による動物取扱業者への監視・指導を徹底していく必要があるだろうと思います。


最後に、自治体の殺処分ゼロ運動は動物愛護団体さんが、その役割を担ってしまっています。この役割は今後も続いていくでしょうから、ここに対して自治体の助成等を検討しつつ、動物愛護団体さんの質もきちんと上げていく必要があります。
これらを進めていくことで日本にいる犬や猫の福祉または環境が改善するのではと思っています。以上です」


次に浅田美代子さんの登壇です。


「まず太田さんに質問です。猫でスコティッシュフォールドという種類ですが、あれはもともと奇形で遺伝的に重い病気が多いというのが今人気ですごく売れていると聞きますが、あれをどう思いますか?」


太田さん「まさにそれは今月末に記事にするのですが(会場笑い)正確に言うと骨軟骨異形成症という優性遺伝をする先天性疾患を高確率で持っていて、関節に骨瘤ができてどのくらい痛いのかは分かりませんが動きが鈍くなります。重度の場合は動けなくなる個体もいるようです」


浅田さん「これを繁殖規制することはできないのですよね。ただ人気があるという理由で今すごく繁殖されていますよね。不幸な猫がまた増えるだけだなと思ってすごく辛いです」

ここから浅田さんの講演が始まります。


去年の平成27年度の殺処分データです。引き取り数13万6724頭、そのうち殺処分数8万2902頭です。確かに10万頭を切ったのですが半分近くが殺処分されています。
その内訳です。犬の持ち込みが成犬5756頭、子犬706頭。飼い主不明が成犬で3万2517頭、子犬7670頭。計4万6649頭で殺処分が1万5811頭。そのうち子犬は3449頭。
そして猫の持ち込みが成猫7646頭、6415頭。飼い主不明が成猫1万8002頭、子猫5万8012頭。計9万0075頭のうち殺処分が6万7091頭。そのうち子猫が4万4068頭。

「このデータを見ると野良猫を何とかしなければと思いますが、その数を減らそうと動いているのはボランティアさんが主で行政はそれほど関わっていないのが現状です。
また現在問題になっているのが捨てられてしまう老犬たちです。病気になったからだとか動けなくなったからだとか、痴呆症になって夜泣きがすごいとかの理由です。確かに老犬の介護は大変でしょうが10年以上一緒に暮らしてきてどうして捨てられるのだろうと私は思います。そして老人に飼われていた子が行き場が無くなり、センターに収容されるという事例も多いです」


そして会場では捨てられた老犬たちのスライドが流されます。床ずれを起こしている老犬や瀕死に近い状態の犬などが次々に映し出されます。

「老犬が捨てられて、そのことを察したかのように2~3日で亡くなる子もいます。その残りほんの数日間を飼い主さんは最期まで看取ってあげるべきだと思います」


次いで悪徳繁殖業者の写真ですが、今回は繁殖犬ではなく子犬の写真です。ひどい状態のアカラスという皮膚病に罹患した子犬。水頭症の犬や奇形の子犬などが映し出されます。

「本当に繁殖業の規制をしないと不幸な子も減らないし不幸な親犬達も多いままだと思います。ヨーロッパなどはブリーダーさんと直接話をして子犬が産まれるまで半年とか待って手に入れます。そうしていかないと大量繁殖がいつまでも続き売れ残りも続きます。あとは高齢者が犬を飼うという場合も、ショップでの契約時には飼い主さんが何かあった場合はお子さんや親戚の誰が引き取るなどとしっかりと決めておけばいいですし、愛護団体の保護犬の場合は一時預かりというものがあって、里親さんが決まるまで一時的に保護犬を預かるシステムもあるので、それを活用するのもいいと思います」


安藤さん「動物保護団体の良し悪しを見極めるのは物凄く難しいと思います。東日本大震災の時もたくさんの団体さんが名乗りを上げました。私たちもどれがどれだか分からないので団体さんのアップする映像等を見るのですが、実はそれが合成写真だったとか寄付などを集めてあっという間に団体ごと姿を消したというのも数件ありました。そのような中で私たちはどれが良い団体でどれが悪い団体か見極めづらいですがそこはどうですか」


浅田さん「私はやはり自分の目で見て実際に話しをしてみて、あとは急に行っても飼養する施設がいつも綺麗になっているだとか、実際に悪徳繁殖業者のように汚くしているところもありますから、そのような部分で見極めています」


それから壇上の机の位置を変えてから、これまでの話しを前提にしてディスカッション形式で話しを進めていきます。


安藤さん「先ほど生後56日、8週齢という話しがありましたが、なぜペット業者はそのわずかな期間ですら親元に置いておくことを躊躇するのかという理由を先ほど浅田さんから訊きました」


浅田さん「とにかく小さい可愛いという思いが、これは業者も勿論問題がありますが飼う側にも問題があると思っています。とにかく哺乳瓶から育てたいという気持ちが強いです。犬の一生からすれば8週というのは短い期間だと思います。8週齢を経ないで早く親元から引き離すと社会性を学ぶ期間が短くなり、噛み付くや吠えるなどの問題行動を引き起こしやすくなります」


安藤さん「ペット業者の側の話しを日置さんからしていただきたいと思います。なぜこのように可愛い可愛いでしか売れないのでしょうか」


日置「やはり生き物ですからモノと違い置いておく期間が長ければ長いほどエサ代、飼育費用に伴う人件費等、ランニングコストがかかります。もうひとつは先ほど言われた、可愛いと思わせて衝動買いを誘うためです。
今回のパンフレットに載せている写真は私の家で産まれた子犬ですが、最初は噛み癖がありましたが親に躾られて噛まなくなりました。
その期間ですが個人的な感情では、できれば3ヶ月くらいは、親兄弟と一緒に過ごさせてあげたいなと思います。
犬は人間に依存して生きています。まず、ご自身が飼っている、共に暮らしているその犬が本当に幸せなのか自分に問い掛けてみて下さい。自分の飼っている犬と向き合うことが大事だと思います」


安藤さん「私は犬を飼い始めた当初は、話してくれたらいいのにと思ったりしました。しかし、それが無いからこそ私はペットと暮らす意味があるとここ最近思うようになりました。人のようには話さないので、ふとした眼差しや仕草から思いをはかるということで私はペットと暮らすことで飼い主として育てられたと思っています」


ここからは高齢者がペットを飼うことについてのテーマです。


太田さん「現実問題として高齢者によるペットの飼育放棄は社会問題になっています。以前朝日新聞で100以上の自治体で調査をしたのですが、高齢という理由で飼育放棄するという割合が高いです。そして高齢者はライフスタイルとしてペットと一緒にいる時間が必然的に長いので、ペットと飼い主との関係がベッタリになります。そして健康寿命の関係でペットを手放した際、次に飼う人も高齢者で似たようなライフスタイルならいいのですが、働き盛りの若い世代で一緒にいる時間が長く取れない場合に分離不安にともなう問題行動を起こしやすくなるのが問題視されています」


質問 「千代田区で殺処分ゼロが数年間続いていますが、それについてどう思われますか?」


太田さん「素晴らしいのではないでしょうか。別に僕は殺処分ゼロに反対するのではなくて、殺処分ゼロという単語の中に動物取扱業の規制という話しが抜け落ちていると思います。殺処分ゼロだけに目を奪われていると本当に不幸な犬猫たちを救えなくなってしまったのが、今の法改正後の状況ですよということをご説明したかったのです。
一点だけ申し上げると、病気やケガで収容されてきた犬猫やどうしても懐かない、または馴れない犬猫をどう判断するのかという分部でゼロというものが全ての答えであるのかどうか……ごくごく個人的な感情としていろいろと考えるところはあります」


質問 ペットショップでの生体販売は今後も必要なのか。


太田さん 「犬や猫は古くから人間とともに生きてきた言うなれば伴侶動物で、日本人から犬や猫と暮らす可能性を取り除くというのは反対です。ではどうあればいいかですが、生き物を流通小売業というビジネスモデルに乗せて売ることが問題であって、日本にも優良なブリーダーさんはいますのでそちらに足を運んで購入するのがいいのではないかと思います。それに加えて動物愛護センターに収容されている犬猫を引き取るという方法もあります。今後ペットショップで犬猫を販売するのなら仲介業に徹するのも一つの方法だと思います。たとえば新車の自動車を購入する時は、ディーラーさんで店舗にある自動車を直接購入するのではなくパンフレットなどで決めてから申し込んで、そこではじめて生産ラインに乗ります。そのようにペットショップは仲介業に徹すれば売れ残りは発生しないし、繁殖現場も大規模化をしなくて済むと思います」


意見(報告)「茨城から来たものですが、地方の雑種犬の問題を申し上げたいと思います。平成27年度の殺処分のデータで千葉県は約200頭で茨城県が約1200頭で、茨城県は千葉県の約6倍の殺処分数があります。しかしそれ以外のデータはすごく似ているというのを申し上げたいと思います。成犬の飼い主の持ち込みが茨城県は180頭に対して千葉県が200頭。飼い主不明の犬が1100頭に対して千葉県は1400頭と、実は千葉県の方が多いです。ところが殺処分数になると茨城県の方が多いです。これは何が違うかというと飼い主不明の幼齢個体です。千葉県が13頭に対して茨城県が911頭です。野犬などが産んだ子犬達だと類推されます。この飼い主不明の幼齢個体には生体販売業者の犬は1頭も入っていません。私は茨城県で犬の避妊虚勢手術の費用を助成する活動をしていますが必ず結果が出ると思っています。幼齢個体の部分以外はむしろ千葉県よりも優秀ですし、原因がはっきりしていますので私は茨城県の未来は明るいと思っています。私は雑種を専門に扱っていますが純血種にも無関係ではなくセンターに来る犬の約9割が雑種なので、その9割が無くなればそれだけ純血種が長くセンターに保管できるので譲渡の機会も増えるのではと思います。先ほど太田さんが言っていた法改正でペット業者のセンターへの持ち込みが拒否されるようになったというところですが、実はそこは問題だと思っていました。今9割いる雑種がいなくなれば、闇に葬られるよりもセンター引き取り拒否を、引き取りするように戻すというのもひとつの手段ではないのだろうかと思います。以上です」


安藤優子さん「今回、このメンバーでやるのは2回目になります。1回目もこのような問題を掲げて話を進めてきましたが、それらの話しは完結せずに時間の都合上途中で終わった感じで今日があるわけですが、今日も途中でという感がありますので次回もあるということで(場内拍手)また皆さんにお会いしたいと思います。またここに集まった皆さんと不幸なペットを1匹でも減らす為に知恵を絞っていけたらと思います」


最後に司会の早川かをりさんから次回の第27回Mr.Mac Academyの案内の後、熱気冷めやらぬうちの終了となりました。


photographer by Greg Yeo
text by Toyo Mikami


*次回予告*
今月11月23日勤労感謝の日
第27回 Mr.Mac Academy
講師:松田 辰也
テーマ:『共に学び共に歩む』
〜犬に優しい行動分析学の基礎〜
是非、ご参加頂けると幸いです。



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満員御礼⭐︎動物と人とのサミット第1日目アニマルポリス来日公演!

SPCAの藤村様からです。

http://ameblo.jp/73akiko/entry-12202981606.html




300名入る衆議院第一議員会館で開催された

「動物と人との未来を考えるサミット 第1日目」会場満員となりました。

小雨が降る中でこんなにも沢山の方に
お越しいただけたことに心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。


こんなにも沢山の方が、動物の命について真剣に向き合い、

また、このサミットに「希望を託して」いらして下さったことに

とても、とても身が大変引き締まる思いでいっぱいでした!



大変お忙しい中で松野頼久先生。

そして徳田竜之介先生は熊本から飛行機で来てくださいました。

そして、なんと同伴避難実現のために3万人以上の署名を集め

松野議員に手渡されていました。


松野議員は、これは絶対にどうにかする!と
熱く、熱く語っていらっしゃいました。




一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)の9月23日の今日!

それに天赦日(てんしゃにち)が加わる年に数回もない、

奇跡的な日に、動物と人との未来を考えるサミットでは

満員の聴講者で大変有意義な勉強会を開催することができました。


松野頼久議員 藤野真紀子先生 徳田竜之介先生
デヴィ夫人 環境省動物愛護管理室 室長則久雅司様
鶴田真子美さん 加瀬清志様 シェリーヒックスさん 
ジョンデニーさん 司会は八代華代さん そして沢山の方に
来ていただき、本当に感謝です!

9月23日の今日、動物虐待防止の日が制定されました。




生後8週齢問題では特に、白熱した議論があり、

45日から9月から49日の生後齢が引き上げられましたが、


5年以内の56日、すなわち8週齢は機運とかでなく、

もっと科学的根拠が必要で、審議会で認められる必要性があるといった意見や、

審議会メンバーが業者よりなのではないか?といった意見。


さらにアニマルポリスからは、12週が、

犬たちが社会性を学ぶ上で必要な期間であり、
8週齢は、少なくともそれは必要といった意見がありました。


私は、様々な角度から発言が交わされた、このパネルディスカションは、

本当に素晴らしい内容だったと思い、

コーディネーターをさせていただけたことに、

大変感謝しております。






ショーケース販売のペットショップがなく、動物虐待の通報があれば、

24時間365日駆けつけるアニマルポリスが活躍する動物愛護先進国の

サンフランシスコ裁判官のジョンさんが、


「それでも私たちの街はまだまだ、完璧ではないところが沢山ある。

これからもさらなる動物福祉向上を目指したい」と話していた言葉が

大変印象的でした。


なんて、動物の命に対して謙虚なのだろう・・・
これでもまだまだと言っているなんて・・・

日本はその10歩も20歩も出遅れているのに・・・

8週齢の科学的根拠を模索している。


未だにそこの議論で止まっているなんて。
このままでは、動物愛護のガラパゴス化になるのでは!

そんな危機感さえ感じました。


24日2日目は、ジョンさんやシェリーさんの活躍を動画で

お見せする予定です。また、違った志向の2日目をぜひ、

お楽しみください。予約なくても入れます!

横浜西公会堂で18:00開場!
お待ちしております!!


詳しくはこちら!





~転載以上~



★関連記事 キャピンさん


サンフランシスコからアニマルポリスが来日!

9月4日(日)世界一楽しい「ペット防災」イベント「SHIBUYA BOSAI FES 2016」

イヌマガジンからです。

https://inumagazine.com/news/shibuya-bosai-fes-2016


世界一楽しい「ペット防災」イベント!9月4日(日)は「SHIBUYA BOSAI FES 2016」へGO!


区民の方はもちろん、オフィスや学校、観光などで多くの人たちが行き交う街、渋谷。

区民だけではなく渋谷を訪れる全ての方々に防災意識を育んでもらいたいと、これまでの防災訓練を大幅にバージョンアップしたイベント「SHIBUYA BOSAI FES 2016」が9月4日(日)に開催されます。

渋谷に集う人たちが「防災」をもっと“自分ごと”に

いつか来る災害に怯えるよりも、楽しく「災災」を学び、その知識でいざというときに冷静に対応できる人を増やす。区民、行政や企業・NPOなどがお互いの枠を超え、渋谷一丸となって自然災害に立ち向かう。音楽やアート、パフォーマンスなどの力で「防災」をもっと身近に。これらの思いを叶えるのは何かと長谷部 健 渋谷区長自ら考えたときに生まれたのが「防災×フェス」という発想でした。

これまで毎年行ってきた見学型の防災訓練から、来場者が実際に動きながら学べる“参加型の防災訓練”へとバージョンアップ。防災に関するトークショーや防災紙芝居など、渋谷区民はもちろん、渋谷を訪れる人なら老若男女誰もが参加できるイベントです。NPO・企業などのブースやワークショップ、防災グッズや非常食など防災に関するコンテンツを幅広く展示し、来場者に対して防災を考えるきっかけをつくります。

世界一楽しい「ペット防災」イベント!

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「SHIBUYA BOSAI FES 2016 ~渋谷区総合防災訓練~」には、世界一楽しい「ペット防災」イベント!をコンセプトに、 ペット防災や被災動物・保護動物をテーマにした「BOSAI & PETS」ゾーンも。 運営は、一般社団法人&PETS。いざという時に「同じ家族として、社会の一員として」どう備えるか、避難先ではどうするか、ペットを 飼っている人も飼っていない人も一緒に見て感じて考えてもらえるコーナーです。

BOSAI & PETS in SHIBUYA BOSAI FES 2016の見所

美味しいもの、ゆかいなこと盛りだくさんの、世界一楽しく学べる「ペット防災」イベントの一部をご紹介します。

CLEAN DOGチャリティウォーク

bosaimap

代々木公園および周辺を清掃活動しながらのウォーキングパレードです。ペット連れでもお一人でも歓迎の、楽しいチャリティ企画です。

  • 開催時間:11:00スタート〜11:45ゴール(約45分間)
  • ルート:公園および周辺を一周します
  • 参加費:1名様 2,000円(税込) ※経費を除いた収益はすべて、熊本県の保護動物たちのために使われます。
  • 参加賞:オリジナル犬用クールバンダナ1枚、デビフおやつセット
  • 申込の際の必要事項:申込口数、ご氏名、メールアドレス、携帯電話番号、ペットの種類と頭数、
  • バンダナサイズ
    Sサイズ:H130×W520mm(6kg以下)
    Mサイズ:H140×W710mm(6kg以上)
  • お支払い方法(当日現金または事前銀行振込)

※こちらは事前申込が必要です。メールにて、必要事項をご送信ください。定員に達し次第、受付終了となります。お問合せもお気軽にどうぞ。
<メール>
petbosai@gmail.com
<電話>03-5428-3754(担当:糸川)

同行&同伴避難コーナー

bosaidoukou

熊本県益城町の避難所エリアを再現。さまざまな避難の形を体感できます。実際に現地で使われていた大型バルーンシェルターの中では、話題のペット防災展示「いっしょに逃げてもいいのかな?」展なども。ペット防災の基本ブックも本イベントで初リリース予定です。

保護動物の譲渡会

bosaijyouto

被災地熊本から、新しい家族を探している可愛い保護犬たちがやってきます。(気温や天候、動物の健康状態により、写真でのご紹介となる場合がありますのでご了承ください。)

巨大犬小屋に、うんち投げゲーム!?

bosaiunchi

動物関連NPO団体コーナーでは、こんな謎の企画も!世界的なアーティスト ミレイヒロキによる作品「DO YOU HAVE HOME?」は、巨大な犬小屋オブジェ。お子さんが中に入って、壁にお絵描きも。果たしてうんち投げゲームとは……!?来てのお楽しみ!大人も子どももきっと大喜びしてもらえるはず。

そのほか、人気動物雑誌の表紙等を多数飾ってきたカメラマンによる撮影会や、イラストレーターによるペットの似顔絵コーナー、ペット防災用品をはじめ、おしゃれで役立つペットグッズのお店もたくさん並びます。

イベント概要

  • 日時:2016年9月4日(日)10:00~18:00(予定)
  • 会場:代々木公園 イベント広場・ケヤキ並木(〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町2-1)
  • 入場料:無料
  • ご予約:不要(チャリティウォークと撮影会は要事前申込)
  • ペット同伴:大歓迎!(熱中症にはご注意ください)
  • お問合せ:petbosai@gmail.com

※ペットの熱中症には十分ご注意ください。体調管理を心がけてください。
※ペットから目を離さないでください。ペット同士、お客様とペットとの事故やトラブルについては自己責任でご対応をお願いします。

SHIBUYA BOSAI FES内のBOSAI & PETSゾーンは、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン、一般社団法人Do One Good、NPO法人 gentlemen、LEONIMAL BO-SAI、dogdecoの協力により、一般社団法人&PETSが運営いたします。経費を除いた収益はすべて、熊本県の保護動物たちのために使われます。

アクセス

  • JR「原宿」下車 徒歩3分
  • 東京メトロ千代田線「代々木公園」(C02)下車 徒歩3分
  • 東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)」(C03、F15)下車 徒歩3分
  • 小田急線「代々木八幡」下車 徒歩6分


「SHIBUYA BOSAI FES 2016」公式サイト


「BOSAI & PETS」ゾーンの詳細はこちら



~転載以上~



★ペット防災関連記事(伊豆新聞)


ペットと避難、初対応 総合防災訓練





「殺処分ゼロ」のために何をすべきか。保護活動団体によるシンポジウムが開催

ヤフービューティーからです。

http://beauty.yahoo.co.jp/buzz/articles/522332


「殺処分ゼロ」のために何をすべきか。保護活動団体によるシンポジウムが開催

猫ジャーナル 2016年08月29日



昨日お伝えしました、一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルの主催「ANIMAL WELFARE SUMMIT 2016」での、小池都知事と滝川クリステルさんとの対談。それと同じく、26日には同じ会場で「殺処分ゼロを達成するために」と題したシンポジウムも開催されました。こちらでは、各地で殺処分ゼロに取り組む、5つの団体の代表が一堂に会し、その活動と思いを語りました。その模様も、猫ジャーナルでは取材をして参りました。


登壇者の皆さん。写真左から、河瀬氏、小西氏、齋藤氏、藤野氏、滝川氏


河瀬麻花 氏
ネコリパブリック

2014年7月オープンの岐阜店を皮切りに、全国に6店舗の保護猫カフェを運営中。2022年2月22日までに、日本の猫殺処分ゼロを目指す。保護された猫の里親探しの場を提供しながら、寄付やボランティアだけに頼らずビジネスとして「自走」することを目指す。現在、広島と東京・池袋に新規出店を計画中。また、猫助けアクションを幅広く啓蒙するイベント「ネコ市ネコ座」を主催するなど、猫好きにもそうでない人にも保護猫を知ってもらえるよう、活動を続けている。



小西伴彦 代表理事
一般社団法人ふくい動物愛護管理支援センター協会

福井県の動物愛護管理業務を受託し、現在は県内の4箇所の保健所で、犬猫の保護、引き取り、収容、譲渡、返還などの業務を請け負っている。平成22年度から受託を開始し、受託開始後から殺処分を行わない方針を立て、平成26年度には殺処分数はゼロに。収容した犬猫を里親などへ譲渡したり、飼い主へ返還したりした率(生存率)も、平成22年度では40〜50%程度だったが、現在では90%を超えるまでに向上。飼育の難しい子猫の生存率を高めるために、ミルク・哺乳瓶・スポイト・体重計・ペットボトル(保温瓶)などをひとまとめにした「乳飲み子育成セット」を貸し出すなど、市民の協力を得る方法も模索している。



齋藤朋子 代表
特定非営利活動法人ゴールゼロ

ZERO-VETS(殺処分ゼロを目指す獣医師グループ)を前身として、2010年に設立。犬猫の殺処分ゼロを目指すとともに、人と動物が共に豊かに暮らしていけるまちづくりのために活動している。獣医師を中心に徹底した避妊去勢手術の重要性を訴えるとともに、動物教室や飼い主のいない猫へのワクチン接種助成などを行っている。いったん殺処分ゼロを達成できたら、もう過去には戻らないことが大切ととらえ、「キープゼロ活動」と称して、殺処分ゼロ後の展望にも視野を広げている。



藤野真紀子 代表理事
TOKYO ZERO キャンペーン

東京五輪開催の2020年までに、まずは東京を「動物福祉先進都市」とし、ひいては日本を「動物福祉先進国」にするとの目標を掲げ、65人が呼びかけ人となり、「8週齢規制の早期実現」、「動物愛護センターを、保護し譲渡するための”ティアハイム”的施設へ転換」、「保護犬・保護猫との出会いを広める」という3つの解決策が同時並行で実施されるよう活動を展開中。各所や動物愛護のイベントにおいて勉強会や、著名人による視察のほか、2016年東京都知事選では各候補者への動物福祉に関するアンケートを行い、その回答結果をサイトで公開する。また今後は公開討論会も行う予定とのこと。



滝川クリステル 代表理事
一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル

里親が決まるまでの間、自宅で保護犬・保護猫を預かる「フォスター」活動を育成する「フォスターアカデミー」や、フォスター同士のネットワーク形成の支援を行うことで、保護施設で預かれる犬猫の数を増やし、シェルター活動を支援する取り組みや啓発活動を行っている。殺処分の8割が猫で、そのうち6割が離乳前の子猫という状況に対して、各自治体と動物病院との協力により、乳飲み子の猫を一時的に引き取り、授乳や排泄などの世話を行ってくれるミルクボランティアを増やすための支援にも力を入れている。



司会:松原賢理事(
一般社団法人Do One Good

飼い主のいないペットが新しい飼い主と出会う「里親会」を軸とした「未来のペットショップ」を目指し、2009年設立の任意団体を前身として、2013年に一般社団法人として設立。これから犬を飼う人を対象にした講義や、子どもに対する犬猫の触れ合い体験会を通じて、里親・ボランティアスタッフ・地域を繋ぐコミュニティーづくりを模索している。


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司会:(冒頭に発表された)各団体の活動をお聞きになった、感想をいただけますでしょうか?



滝川クリステル氏滝川:ゴールゼロの齋藤先生のところでは、獣医師のボランティアによる野良猫の去勢手術に特化されています。ゼロに近づけるには、獣医の皆さんが協力して行うことが大事という考えで行動されていて、本当にそのとおりだと思う。そういう方が増えていってほしいと切に願っています。

藤野:事業者の方たちが、自分の得意分野で自分の力を発揮して動物福祉に取り組んでいることがとても大事。そういったみんなの力が合わさると、10にも100にもなるんだなと。(会場の)皆さんも、何か自分のできることで、きっかけを作って参加してほしいです。


齋藤:「これ1つを行えばゼロになる」ことはなく、みんなの力を合わせ、それぞれのノウハウで頑張っている人たちがいる。私は(小西さんの)福井の活動を初めて知りました。東京からゼロにしていかなければと思っていましたが、福井に負けていることも知りました。会場の方には、ここで登壇している5つの団体のどこか1つにでも、お持ちの力を当てはめられるところがあると感じていただけたらと思います。


小西:一般社団法人を名乗ってはいますが、行政から請け負ってしまっている事実があるため、他の団体とは、少し立場が異なり、できること・やっていることは、ちょっと違ってきています。そのなかで、僕らのいろんな話を生かしてもらって、せめてできる範囲を、どのようにしたら伸ばしていけるのかについて、ヒントになることを見つけられればと思います。行政との間に入りながらやっていますが、行政のいいなりだけでは(殺処分ゼロへの道のりは)終わらないかなと思います。



司会の松原賢氏司会:ヒントになったことは?

小西:僕らは決められたことをやるという立場でしたが、もう少し発想を変え、柔軟性を出していけば、民間であるがゆえにできること・手を伸ばせそうなところがあるかもしれません。(現状の悩みとしては)子猫が多く、どうしようもならないくらい。


滝川:子猫はもらいたいという人も多いのに、小さすぎて譲渡できないという矛盾した状況もあります。


河瀬:殺処分ゼロを目指している5つの団体が、目指していることや、皆さんに知ってほしいことは、やはり似ています。世話に手間がかかってしまう子猫のボランティアが必要だったり、保護猫保護犬との出会いの場を増やすことに、いかに注力しているか。皆、やりたいことは一緒なんだと感じました。


司会:皆さんの活動のなかで、アニマルウェルフェアについて、どのような点を大切にして、意識しているのでしょうか? このなかで一番数多くの保護動物に接しているのは小西さんでしょうか。やはり数が多くなると、アニマルウェルフェアは難しくなるのでしょうか?



小西伴彦氏小西:僕らの団体は、収容施設を持っておらず、事務所を構えているだけなのです。あくまでも受託事業で、今は(福井県内の)4施設の保健所業務を行っています。保健所業務のなかで、最初に思うのは、言ってみれば「捕獲施設」であること。要するに、動物のための場所ではない、収容するためだけの場所なのです。これを何とかしたいという思いが最初にあります。「こんな寒いところに入れちゃうの?」というところから、(活動は)始まっています。何とか寒くないようにしようと、毛布を入れたり、コンクリートにペンキを塗ると暖かくなるので、塗り替えたり。ちょっとでも収容された動物の居心地が良くなり、運よく飼い主が見つかったときに、飼い主から(ちゃんとしたところで保護してくれたと)お礼を言ってもらえるような、収容の仕方を考えなければなりません。アニマルウェルフェアという部分として言えるか分かりませんが、収容される動物がいかに、楽しく生き生きと、元の飼い主の元に返ったり、新しい飼い主のところへ行けるようにするかは、常に考えているところです。

司会:河瀨さんのところにも、保護猫がたくさんいると思いますが、数が多いと世話をするのは大変なことですよね。


河瀬:シェルターとは違い、保護猫「カフェ」なので、自由に猫たちがウロウロしています。多頭飼いですと、感染症なども気にしなければなりませんし、1匹1匹の健康チェックは、スタッフが一番気にかけていることです。遊びに来ていただいた方が、(猫を見たときに)鼻がグジュグジュだったりする猫がいっぱいいるところから、新しい家族が欲しくなるかと言われると、ちょっと引いてしまうと思うんです。そのようなことのないように、健康チェックはしっかり行っていて、少しでも調子の悪い子がいたら、ケージに隔離してケアするようにしています。「保護猫カフェ」は保護主さんから里親さんへ、繋ぎ渡す場(中継地)だと考えていて、この保護猫カフェにいる状態が、猫にとっての幸せでは決してないと思います。ただ、猫リパブリックにいる間は、猫たちがのびのびと、猫本来のかわいらしさが、来店者に伝わるようにケアをしています。


司会:保護して、地域にリターンする「TNR活動」における、アニマルウェルフェアはどうとらえていますか?



齋藤朋子氏齋藤:動物たちには最後まで幸せに生きる権利があるということだと思います。私の病院にも、たくさんのボランティアさんが猫を連れて来てくれますが、あの方たちがいなかったら、私の仕事も成り立ちません。やはり、人が豊かで幸せになっていないと、このような活動はできません。それが前提にあります。その上で、不妊手術をすることで、野良猫も一代限りの命をまっとうさせることをいつも意識しています。つまり、殺処分などしなくともいい方法がある、という理解が普通のことになる社会となるように、意識の向上をしていかなければならないと考えています。

司会:藤野先生、アニマルウェルフェアと殺処分ゼロについてお聞かせください。



藤野真紀子氏藤野:私たちは、活動のなかで殺処分ゼロを目指していますが、あくまでも数字を追い求めるものではありません。人間で言えば、人が人らしく尊厳を持って生き抜くことを福祉と定めるのであれば、犬や猫たちが本当に犬らしく・猫らしく天寿をまっとうするために、私たちはどうあるべきか。人間が命をどう守ってやるべきか。そして、福祉というのは、殺処分がゼロになればいい、生きてさえいればいいということではなく、どう生きるか、どう生かせるか、どう守るかが大事だと思っています。「餌だけをあげて、環境は悪いが生きている」のは、福祉から外れていて、アニマルウェルフェアではないのです。行政が殺処分ゼロを躍起になって求めるのではなく、あくまでも、アニマルパーソン(動物愛護の心を持つ人)が本当に幸せになる道を、どうやったら見つけられるのか。これはケース・バイ・ケースで、その1つ1つの個体によって、どういうケアをするかが変わってくるのが、福祉だと認識しています。ですから、安楽死もときにはあると思います。私の飼っていた犬が肺ガンになり、生死の淵を彷徨っていたときに、私はフランスにいました。主人は、家内が帰るまでは生かしたいと願っていましたが、生きながらに窒息するような状況を目にして、「帰ってくるまでは何とか生かしてあげたかったが、涙を流して苦しむ姿は見ていられない。これは楽にさせてやりたい」と言ってくるほどでした。そして安楽死を決断して、獣医さんのところに連れて行く最中に、主人の腕のなかで天国にいったという経験があります。まさに個々の犬たちに何が、痛くなく怖くなく、幸せで温かいことなのか(を考えること)。それがアニマルウェルフェアだと思います。

滝川:アニマルウェルフェアとは、藤野さんが仰ったとおり、大事なのは、ゼロという数字を追うだけではないということです。誤解されないように、そこはやっていきたいです。(国際的動物福祉の基本となる)5つの自由にあるように、生き物として、人間は誰でも痛みや負傷や病気をなるべく避けたいはずです。一方、動物のそれは見過ごすのでしょうか。野良猫・野良犬でさえも、自分たちで行動して避けているかもしれません。人間と関わるペットならば、そこは人間が責任を持ってちゃんと見てあげる。それがお互いにとっての、当たり前の関係だと思うんです。生き物として当たり前の尊厳を守るのは国際的にも、当たり前のことで、こういうことをペットだけでなく、地球上に生きている家畜も含む生き物に対して、なるべく、生きている間にどれだけ幸せに過ごさせてあげるかを重視すること。動物愛護先進国では行っていることです。私たちがされたくないことを、人間以外の生き物にもしないようにする。そのことを改めて振り返って考え直せればいいと思っている次第です。


司会:殺処分ゼロについて、具体的にこんなことができるという提案を、河瀨さんがスライドでまとめてくださっているので、生かしていただければと思います。



河瀬:

猫の殺処分の6割が生まれたばかりの子猫です。殺されるためだけに生まれる命があるという悲しい命の連鎖を止める方法は、やはり1つだけではないかと思っています。皆さんは、「さくら猫」をご存じでしょうか。耳にV字のカットが施された猫で、避妊去勢された地域猫の証です。猫は最多で一年に4回くらい出産が可能で、生後半年くらいで妊娠できてしまいます。極端な例では、1匹の猫が、1年で50匹から70匹まで増えてしまう可能性を、知らない人もすごく多いと思います。避妊去勢をすることで、そのような不幸な命の連鎖を絶てるのではないか。こういうことを知らない人に知ってもらうには、言い方が必要になると思います。齋藤先生が行っているような、野良猫を捕獲して、手術を施し、元の地域に戻す「TNR活動」があります。この活動の段階で、もし人慣れしている猫を地域に戻してしまうと、(すぐに悪意のある人に捕まってしまい)虐待などの恐れがあります。その猫たちが保護されて、私たちのような保護猫カフェに来て、新しい里親のところへ巣立っていく例がたくさんあります。

藤野:質問です。捕獲するときの、簡単なやり方で何かありませんでしたっけ?


河瀬:保護器というものがあります。決まった時間に餌やりをする癖をつけてあげると、保護器に対する警戒感がなくなります。そのため、捕獲には餌やりさんとの協力が重要になってきます。


小西:立場的に行政側の話になりますが、捕獲には難しい部分もあります。捕獲するのがどれくらい難しいかというと、保健所から来たから、すぐ捕まえられると思われていますが、(そう簡単には)捕まえられるわけがない。そこは餌をやっている方やボランティアの方の協力をいただいて、1週間〜2週間かけて餌付けをして、捕獲器やケージに慣れさせて捕まえます。長い期間をかけてやっています。TNR活動についての話ですと、福井県の場合では、行政としてはTNRをすごく積極的にやっていこうという文化はないのです。TNRで解決されるのは、数が増えるのを減らすことですが、それに対して、保健所で僕らが業務しているなかで寄せられる苦情は、糞の駆除、ニオイに対するもの。中でも多いのは、農業をやっている方からの苦情で、植えた苗をひっくり返すといったこと。これはTNRでなおるのかといったら、なおらないんです。そのため、「なにしとんねん!」と住民からは言われますが、「でも、数が増えないだけでもいいじゃないですか。20〜30匹なんてすぐに増えてしまいますから」と、まず減らすところから始めないと、と説得している状況です。


藤野:毎日餌をやることや、今の捕獲のお話はなかなかハードルが高く、愛情はあるけど一歩が踏み出せないという方も、私の回りにはいらっしゃいます。そのような方に勧めたいのは、自分にしかできないことをまずやってみることです。私は長年お菓子を作り続けて、そこでお役に立てればと、差し入れをしながら譲渡会を行ったり、ピアノの演奏ができる方がリサイタルをするとか、ご自身のキャリアを生かせることが必ずあると思います。そこを突破口として、愛護活動に繋ていただくのが素晴らしいと思います。また、まず動くこと。どこでもいいんです。近くの保護団体へ行って、顔を出してみる。そこで人間関係が繋っていきます。何をしたらいいか分からないが、とにかく行ってみる。散歩のボランティアがあるから行ってみる、とか、病気の子を病院に連れて行くとか。そこから、どんどん広がっていく。アクションを起こすことがとても大切だと思います。


滝川:アニマルウェルフェアは、かわいいからという理由で動くものではなく、福祉のようにかわいそうだからと餌をあげるのでもありません。そのことを頭に残してもらいたいです。本日来場された方にお配りした「WELCOME PET CAMPAIGN」のパンフレットでは、保護犬・保護猫を飼っている方のインタビューや、どこのシェルターで引き取ることができるかという情報を載せています。このパンフレットは、私たちの財団の事務局に問い合わせいただければ、何部でも送りますので、これを多くの方の目に届くよう、ぜひご協力をお願いしたいです。



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プログラムの最後では、寄せられた質疑に対して、登壇者から回答が寄せられました。



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質問その1:殺処分ゼロが満たされることで、闇で消される子が増えてしまうという意見も一部ではありますが、どうお考えでしょうか?


藤野:行政サイドとして、受取や殺処分を拒否できます。その結果(殺処分にカウントされずに)闇で殺されている動物が増えているということですが、「殺してください」と保健所に持ち込まれて、行政が「殺処分はできない」と拒否するケースが15%あります。そのほとんどは遺棄主不明の動物たちです。行政がしなければならない、正しい法律は作るべきで、「法律を作ったからこうなった」となるのは本末転倒。そこで大事なのは、その闇の部分をどう炙りだして、検挙していくかという法規制をもっと密にしていくこと。これが次期法改正に、期待されるところです。



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質問その2:地方や田舎では、まだまだビックリするほど、犬猫の扱いがひどいところも多いです。大きな団体があったり、行政が対策を採っていない地域の場合、どう動いていけばいいのでしょうか?


小西:とんでもない事例として一例を。田舎ではお年寄りが犬を飼っていますが、息子さんたちは東京にいたりして、おじいちゃん・おばあちゃんが淋しいだろうと、犬を買ってあげるんですね。ところが、犬を飼うイメージが世代でまったく違うので、トイプードルのような小型犬で室内飼育が必須な犬種でも、外に繋いで飼っているんです。ある雨の日に巡回していると、軒下に濡れねずみになりながら、おじいちゃんの帰りを待って、繋がれているんです。飼い方として悪いわけではないが、ウェルフェアではないですよね。これは知識が違うことが原因です。僕らの「犬は室内で飼育しましょう」ということを伝えて、地域のお年寄りが実行できるかといえば、そういう経験がまったくないですから、できない。チワワでも外で繋いで飼われちゃいますから。僕にとってあり得ないことですが、現実にはそこにある。福井では動物行政は民間に委託されることになって、僕らが受けて、実際の現状を知ることができたというのも、現実だと思います。


河瀬:岐阜でも、犬は外で飼うもの。田舎に行けばいくほど、どうしてもそうですね。子どもたちの教育に力を入れて、お年寄りに孫の立場から言ってもらう。それはひどいことだと言ってもらうだけでも、変わっていくような気がするので、子どもたちの教育にアニマルウェルフェアを定着させて、孫を通じてお年寄りの意識を変えていくのがいいのではないかと思います。



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質問その3:うまくいく保護猫カフェと、うまく行かない保護猫カフェの違いは?


河瀬:私たちがうまくいっているかは微妙ですが、なんとか継続できている理由は、保護猫カフェだから、といってサービスを置き去りにしないようにしている点です。サービスを重要視し、対価をお客さまからいただいていることを、スタッフがちゃんと理解してくれ、その意識を強く持っています。だからといって、猫たちを酷使するようなことは絶対してはなりません。「猫が一番」にしつつ、お客さまが、保護猫たちとの空間をいかに楽しんでもらえるか、猫のいるすてきな環境を提供しているんだという意識を持って、運営をしています。あくまで、(業しての)1つのサービスであり、そこに附随して猫を保護しながら、新しい家族を見つける場所を提供する。そういう場だという思いを、押し付けではなく、お客さまとお店が一緒に作り上げ、共有できるような場を作るのが大切です。



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会場となった福武ホールは、ご覧の通り立ち見が出るほどの盛況ぶりで、殺処分ゼロに対する関心の高さをうかがわせるものでした。数字合わせによって達成する殺処分ゼロではなく、ただ消えていくだけの命がなくなる「真のゼロ」が実現できる社会となり、猫のため、なおかつ人のためになりますよう、猫ジャーナルとしても引き続き微力ながら協力ができればと思います。

10月2日(日) エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム

イベント公式サイトより。

http://aiecs.net/#


エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム




シンポジウム詳細


責任ある消費や生産が求められる時代になり、環境問題だけでなく社会問題にも意識を向け持続可能な社会を導こうと、「エシカル生産」「エシカル消費」の重要性が謳われるようになりました。昨年の消費者庁による「『倫理的消費』調査研究会」の立ち上げをはじめとして、各地で活発に議論が行われるようになり、「エシカル」「倫理」と銘打った具体的な取り組みも増えてきています。

この「エシカル消費」には、フェアトレード、オーガニック、労働者の権利、地産地消など、幅広いテーマがありますが、欧米でエシカル消費が語られる際、主要な柱の一本として据えられているのが、「動物への配慮」です。飼育方法など動物の福祉に配慮しているか、不必要な動物実験を行っていないかなど、主に産業動物に対してなされる配慮や動物利用自体の有無について言及されているものです。これらは、アニマルウェルフェア(動物福祉)やアニマルライツ(動物の権利)といった考え方に裏打ちされています。

ここ日本でも、近年、畜産や動物実験など、身近な消費の裏にある動物利用の実態が明らかになるにつれ、この問題に関心を持つ消費者は増加しています。また、化粧品の動物実験や毛皮利用を廃止するなど、企業の取り組みも顕著になってきました。 しかしながら日本では、動物利用をめぐる問題について十分に議論されてきていないという経緯があり、その情報や取り組みはいまだ断片的です。

いま、「エシカル消費」という枠組みの中で、動物利用の現状と「動物への配慮」のあり方について理解と議論を深め、論点を総合的に検証していく必要があると考えています。

今回のシンポジウムでは、世界のエシカル・コンシューマリズムをリードする英国の雑誌”Ethical Consumer(エシカル・コンシューマー)”の創刊メンバーであり現在主筆を務めるRob Harrison(ロブ・ハリスン)氏をお招きして、「エシカル消費」における「動物への配慮」の重要性をお話しいただくほか、食べ物(工場畜産)、ファッション(毛皮・皮革など)、化粧品(動物実験)という消費者に身近な3つのテーマについて取り上げ、パネリストの皆様と議論を深めます。

既存の利益追求型社会への警鐘として生まれた「エシカル消費」という取り組みが、動物という、意識・感覚を持ち、共に地球上に生きる存在への配慮を拡充されうるものであることを、シンポジウムを通して伝えてまいりたいと思います。



-日時-
2016年10月2日(日)
10:00~16:55

-場所-

立教大学 池袋キャンパス 5号館1階 5123教室(446名収容)
171-0021 東京都豊島区西池袋5丁目10

-参加費(資料代)-
500円

-主催-
立教大学 ESD研究所
NPO法人 アニマルライツセンター(ARC)
NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA)
PEACE ~命の搾取ではなく尊厳を

-後援-
日本エシカル推進協議会
日本消費者教育学会
一般社団法人エシカル協会
一般社団法人全国消費者団体連絡会



~転載以上~



参加登録、詳細は公式サイトで。。

http://aiecs.net/#

プロフィール

春

Author:春
ご訪問いただきありがとうございます!

福島原発避難区域の被災動物、殺処分、毛皮、動物実験、海外の動物事情など、国内外の動物の現状について情報をアップしています。

人間の都合で虐げられている動物たちのことを1人でも多くの人に知ってほしい、声を上げてほしい、そして動物達へのやさしさの輪が広がればと思います。

リンク・転載は構いませんが、その際は必ずどこからのものかわかるよう、ブログ記事URLを明記していただきますようお願いいたします。

17才の女王様猫と3才児の母。

メインブログはこちらです。
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