日本人だけが知らない「食用卵」のアブない実態 ヨーロッパならほとんど「違法レベル」

現代ビジネスからです。

http://news.livedoor.com/article/detail/14277567/


日本人だけが知らない「食用卵」のアブない実態 ヨーロッパならほとんど「違法レベル」

2018年2月9日 11時0分


日本人がほぼ毎日消費している「卵」。どこで、どのように、鶏は飼育されているのだろうか。NPO法人アニマルライツセンター代表理事・岡田千尋氏が、日本の鶏と卵の実態を明かしつつ、アニマルウェルフェア(動物福祉)の重要性を説く。


日本は世界で3番目に卵をたくさん食べる国である。

なんとその数、一人当たり年間329個にもなる。

しかし、私たちはどんな卵を食べているのか、ご存知だろうか。


EUだったら9割が違法業者?

日本の92%の卵農家は、EUであれば違法業者になる。

EUは2012年に鶏の「バタリーケージ飼育」(狭いケージに鶏を閉じ込めて卵を産ませる飼育法)を禁止したためだ。


さらには卵の”ケージフリー宣言”、つまり、鶏をケージで飼育するのをやめるという宣言が世界中の企業で広まっている。欧米だけでなく、南アフリカやメキシコやブラジルまでも、だ。


一方、日本はどうか。

残念ながら、日本は完全に取り残されてしまった。

では、この国の鶏たちはどんな環境で飼育され、卵を産んでいるのだろうか。

鶏の「すべてを奪う」場所

一緒の部屋で寝ていた鶏の小春ちゃんは夜明けとともに活動を始める。7時頃、私を起こしにやってきて、遠慮がちな声で鳴き、私をつつく。


なかなか気が利いている。


いまは里親の家で、太陽の光を浴び、地面を歩き、走り、羽根をめいっぱい伸ばし、飛び、砂浴びをし、用意された餌だけでなく自分でも餌を採取してうれしそうに食べ、毛づくろいをし、一番安心できる場所(同居犬のベッド)で卵を産み、里親にちょっかいをだし、犬と猫に見守られながら、その生活を謳歌している。


しかし彼女はかつては太陽の光を見たこともなく、地面を踏みしめたことも、羽根を伸ばしたこともなかった。


小春は卵用に日本の養鶏場で飼育されていた。

そこは、窓のない鶏舎のバタリーケージと呼ばれる狭いケージの中。

鶏の本能、欲求、習性、尊厳、すべてを奪う場所だった。

バタリーケージでの衝撃の生活実態

小春たちは一つのケージに5羽ずつ入れられており、これは日本の平均的な飼育環境である。


しかし、同じ日本国内のケージ飼育でも差がある。同じ大きさの中に7羽入れている業者もいれば、ほぼ身動きの取れない1羽または2羽ごとのケージに入れて拘束して飼育している業者もいる。


一羽あたりの面積は自分の体よりも小さいiPad一枚分だけ。地面と前後は金網、左右の壁と天井は鉄でできている。


朝、薄暗い電気がつき、彼女たちは餌を突き始める。


メスは「コケコッコー」という雄叫びは上げないが、異常な声で叫び続けている鶏も居る。

その他に聞こえる音は、足の爪が金網にあたるカチャカチャという大量の音と、羽を広げては壁や金網にぶつかる音、空気を外から取り込み、排出するための巨大な換気扇が回る「ゴー」という音がしている。


防護マスクと手袋をした人間が、死んだ鶏がいないかを確認するために見回りにやってきて、死んで潰れている鶏と、弱って動けなくなっている鶏を回収して回る。


捕食される側の鶏は、巣の中に隠れて卵を産みたいという強い本能を持っており、すけすけの金網の上で卵を産むのはストレスである。そのため仲間の体の下に自分の体を潜り込ませて卵を産んだりもする。


彼女たちは外傷や疾病にも苦しむ。

アニマルライツセンターが2016年に保護した鶏たちは、足を脱臼し、その周辺は腫れ上がり、内出血で青くなっていた。骨折をした箇所が異常な形でつながってしまい、足がおかしな方向に曲がってしまった鶏もいた。


さらには羽にもたくさんの骨折の跡があった。狭いケージの中で羽ばたこうとして羽を何度も何度も骨折している。伸び切った爪がケージに挟まり、足を脱臼したり骨折したりしている。


顔が腫れ上がったり、くちばしが割れてしまったりしている鶏もいる。それでも、バタリーケージの鶏は治療してもらえないため、ひたすら耐えるしかない。

そして夜は本来止まり木で眠るが、ここでは細い金網の上で眠る。

砂浴びができないから殺虫剤

ケージの中で鶏を飼育するということは、鶏たちの本来の免疫機能や健康管理の機能を利用しないということだ。


鶏たちは自分たちで健康を管理する方法をよく知っている。植物だけでなく、虫を自分で取って食べるし、ミネラルを含む土を食べる。1日1万回以上、地面をくちばしで突き、足で穴を掘り、ちょこちょことよく動く。


こうして運動して太陽を浴びている鶏の骨は強い。対照的に、ケージ飼育の鶏は、放牧(屋内・屋外を自由に行き来できる飼育方法)の鶏と比べて骨の厚みが2分の1から3分の1しかない。


鶏は砂浴びをしてダニや寄生虫や、体についた汚れを落とす。太陽の光を浴びて殺菌し、心の健康も保つ。太陽の下で砂浴びをする時間は至福の時間だ。ぐるぐる、キューとのどを鳴らしながら砂を体中に振りかける。


これらができないケージ飼育の鶏はどうやって健康を保つのか。


まず鶏の寿命は10年ほどだと言われるが、採卵鶏は雛の時期120日と、産卵期間1年または2年で殺されているので、この短い期間をなんとか生き延びればよいという前提がある。


生まれてすぐにあらゆる種類のワクチンが打たれる。その数25種類ほど。雛の間は抗生物質、合成抗菌剤も主に飼料添加物として投与される。2015年は16種類1の抗生物質、合成抗菌剤が使用されている。このワクチンと抗菌剤がなければとても生き残れないのだろう。


さらに、砂浴びで寄生虫を落とすことができないため、月に一度、殺虫剤を体中に噴射され、びしょ濡れになる。体が冷えるし、ショックで死んでしまう鶏もいる。殺虫剤がかかった卵を出荷する農家もある。

いくらなんでも卵を産ませすぎ

ケージ飼育の鶏の骨が弱いのには、本来年間20個程度しか卵を産まない鶏を、品種改変で300個も産むようにしてしまったことも大きい。


自分の体中からカルシウムを奪いながら卵を産み、卵管も卵巣もぼろぼろになっていく。

私達が保護した鶏を見てくれた獣医師は、大学時代、屠殺される前の150羽ほどの採卵鶏(廃鶏)を解剖したことがある。


そのうち約9割は卵巣か卵管に疾患があり、卵詰まりを起こしたり、卵巣嚢腫の状態になったり、卵管に腺がんがあった鶏もいたという。


「鶏が卵を産むことは当然」と思うかもしれないが、彼女たちは人間に与えるための卵を産んでいるわけでも、簡単に産み落としているわけでもない。彼女たちは”子供”を産んでいるのだということを覚えておいてほしい。

日本は完全に取り残されている…

この飼育方法はあまりにも残酷だと消費者が声を上げ、欧米を中心に1960年代から議論が始まり、法律が作られ、市場が変わり、スーパーの棚が様変わりするに至った。


日本のスーパーには飼育方法が書かれていないバタリーケージの卵がズラッと並び、運が良ければ平飼い(屋内の地面に放して飼育する方法)の卵が一列ある程度だが、欧米のスーパーの棚はオーガニック卵、放牧卵が大半を占めている。


加工食品に使われる卵も含め、国内で流通する卵の半数以上がケージフリーになった国も多数出てきた。


アニマルウェルフェア(動物福祉)は、食の安全性を高め、社会の福祉にも役に立つと、国連食糧農業機関(FAO)や世界動物保健機関(OIE)、世界貿易機関(WTO)、アジアでも取り組みが広がっている。


ケージフリーまで届かないものの、韓国は今年7月から鶏の飼育面積を現行の500平方センチメートルから750平方センチメートル、つまりEU並まで広げると発表した。日本は370平方センチメートル以上 430平方センチメートル未満の農家が最も多い2。


日本の農林水産省もアニマルウェルフェアを掲げるようになっているが、その中身は具体的ではなく、バタリーケージの中でできることをやろうといった内容にとどまる。


日本では畜産動物の状況がずっと隠されてきており、企業を含めた市民の認知度、意識が低く、それが世界から大きく遅れを取る原因となっている。


実は投資にも影響している

意外に思うかもしれないが、畜産のアニマルウェルフェアは投資にも影響が及んでいる。

284兆円を運用する機関投資会社23社が、アニマルウェルフェアに関する宣言に署名しており、アニマルウェルフェアや畜産のリスクを考えることは、海外投資家の投資の際の指標の一つになりつつある。


ケージフリー宣言を多くの企業がする背景には、アニマルウェルフェアに取り組まなければ儲からなくなるというところも大きいようだ。

生産者だけ負担を強いるのは間違い

卵の価格の問題も気になるところだろう。


EUでは、法的にバタリーケージが禁止になった2012年は卵の価格が1.4倍になったが、その後落ち着き、2016年にはなんと2011年の価格よりも低くなっている。


設備投資のための費用負担が解消されたようだ。米国は現在業界側がケージフリーの流れに逆らうべく価格競争を繰り広げているようだが、これもしばらくすると落ち着くだろう。


土地に関しては、日本だけでなくデンマークやオランダなどの国土の狭い国も同じ問題を抱えるが、ケージフリーは実現されつつあるし、エイビアリーシステムという多くの鶏を飼育できるが面積をとらないシステムも開発されている。この普及は日本でも必須になるだろう。


しかし生産者にだけ負担を強いるのは間違っている。


まず前提として知ってほしいのは、鶏卵に使われる濃厚飼料の国内自給率が14%3と低いこと。飼料を輸入するため、日本の畜産物は他国のものよりも一定割合高価格になっている。

例えば豚肉だと国産豚肉は輸入豚肉の1.79倍の価格だ4。しかし、国産卵は輸入卵のたったの1.28倍の価格だ5。卵の価格はもともと不当に安いといえる。


アニマルウェルフェアに配慮するだけの価格を払い、さらにそこに適正な対価も支払うべきであろう。


しかし、大量生産自体が鶏を追い詰めていることも事実であるため、卵の消費量を減らしながら、良いもの=平飼いや放牧の卵に適正な対価を支払うことが良いのではないだろうか。

長距離のトラック移動と長時間放置

実は改善すべき点はこのバタリーケージだけではない。

最期の日の扱いも、採卵鶏はひどい。


体がぼろぼろになり卵を産めなくなってきた頃、バタリーケージの扉が開けられる。その瞬間、足や羽や頭を掴まれ、輸送用コンテナに叩き込まれる。10秒間に6羽という速さで、”叩き”込んでいく。


骨のもろくなった鶏たちにとっては致命的にもなりうるし、骨折や脱臼もするだろう。頭が挟まったままコンテナの蓋を閉められ、死ぬ場合もある。足がちぎれてしまう場合もある。

逆さまになったままや、積み重なってしまったままで身動きが取れなくなる鶏もいる。この間、異常な鶏たちの叫び声が絶え間なく響く。


その後、長距離のトラック移動と長時間放置が待っている。


国際基準でも12時間の輸送になる場合は水を与えなくてはならないことになっているが、昼~夕方にかけて食鳥処理場に到着し、その日の晩はトラックや食鳥処理場の係留所に放置される。水もなければ身動きも取れない。


輸送コンテナの床部分は網状なので、上の鶏の糞尿や割れた卵が、下にいる鶏たちを濡らしていく。夏場の熱帯夜や蒸し暑い日には、落ちた卵や糞尿が泡立ち、ウジが湧く。冬場は凍死もするだろう。


夜から明け方放置していると、野生動物がやってきて、コンテナの中で動きが取れない鶏たちを生きたまま食べる。


夜間放置されている様子


そして翌朝、意識のあるまま首を切られ、長く苦しんで死んでいく。一部の心ある食鳥処理場は首を切る前に意識を失わせるが、いまだに多くが苦しめる方法をとっている。


これらの工程の多くは国際基準にも動物愛護管理法にも違反しているが改善されない。

システマティックに大量に行われる虐待は、虐待ではないのか。不思議でならない。

私たちは何を食べているのか

冒頭に述べた通り、日本人は1年に329個の卵を食べている。

バタリーケージの卵に、あなたは毎日買い物という投資をしている。


そして、この虐待され苦しみぬいた鶏たちの肉は、あなたのミートボールや冷凍食品の肉になり、缶詰になり、チキンスープになっている。


いま一度、自分がなにを食べているのか、なにを犠牲にしているのか、このままでよいのか、考えてほしい。


1 http://www.maff.go.jp/nval/iyakutou/hanbaidaka/attach/pdf/h27-koukinzai_re.pdf
2 一般社団法人畜産技術協会「採卵鶏の飼養実態アンケート調査報告書」
3 http://www.maff.go.jp/kanto/seisan/tikusan/tyumoku/attach/pdf/index-3.pdf
4 価格参考 http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-115.pdf
5 価格参考 http://www.maff.go.jp/j/kanbo/tpp/pdf/151224_sankou_part4.pdf

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衆議院環境委員会で農場、輸送、と畜場のアニマルウェルフェアに言及

アニマルライツセンターからです。

http://www.hopeforanimals.org/animalwelfare/00/id=564


衆議院環境委員会で農場、輸送、と畜場のアニマルウェルフェアに言及

2017/12/05


「と畜場での動物福祉の取り組みは行われていないというふうに言わざるをえない」

2017年12月5日、議論から抜け落ちている屠畜場を含めた畜産動物のアニマルウェルフェアに言及したのは僧侶であり衆議院議員である堀越啓仁議員。
この短い臨時国会でなかなか環境委員会が開かれなかったが、12月5日ようやく環境委員会がひらかれ、その中で初質問に立った立憲民主党の堀越氏は、最初の質問にアニマルウェルフェアを選んだ。

「特に命の大切さに関しましては山川草木悉皆成仏という言葉がございまして、山や草木川すべてに仏さんが宿っているという考え方でございます。それは人も動物の命あるもの皆同じであるという概念に既存しているわけでございますけれども、今日はそういった観点から、動物福祉のことについて質問をさせていただきたいと思います。」

このように質問を始め、動物愛護法の中で畜産動物が動物取扱業から除かれ、さらに個別の条項がないことを言及した。また2020年オリンピック・パラリンピックが控える中でのアニマルウェルフェアの取り組みが遅れていることに対し危機感を示した。東京オリンピック・パラリンピックの選手村や会場での畜産物の調達には基準が作られているが、その基準の拠り所となっている「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針」がOIE(国際獣疫事務局)のアニマルウェルフェアのコードよりもやや低めの基準であり、この指針が国際的に通用するのか、と疑問を投げかけた。

中川環境大臣からは、産業動物の飼養及び保管に関する基準を普及啓発するために関係省庁と連携するというとくに進展のない答弁がなされた。環境省や自治体の動物愛護行政が畜産動物の福祉に手をつくしてくれたことはほぼないように思うが、関係省庁である農林水産省も厚生労働省も、畜産動物の福祉面の話になれば必ず環境省の管轄であると主張する。環境省が責任を持って動物福祉を高め、虐待的な飼育が行われないよう、監視していかなくてはならないだろう。

今後の動物愛護法の議論の中にきちんと畜産動物が含まれるためのきっかけにはなることを期待したい。

国会中継の動画はこちらから
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&media_type=fp&deli_id=47638&time=3036.7




大まかな議事録(※正式な議事録が出されたら差し替えます)

(堀越議員)
私はこれまでリハビリテーションの現場で働いていた作業療法士です。医療介護の現場で働いて負ったわけなんですが、それと合わせましてもう一つ顔がございまして、それは僧侶でございます。僧籍を取得してから人の生き方、幸せとは何なのかということを見つめ直す一つの物差しとして皆さんに仏教というお話をさせて頂いておりましたけれども、特に命の大切さに関しましては山川草木悉皆成仏という言葉がございまして、山や草木川すべてに仏さんが宿っているという考え方でございます。それは人も動物の命あるもの皆同じであるという概念に既存しているわけでございますけれども、今日はそういった観点から、動物福祉のことについて質問をさせていただきたいと思います。
これまで動物愛護法は様々な改正が行われる中で、動物取扱業の規制強化や、動物虐待あるいはいきに係る罰則、実験動物への配慮などが盛り込まれてきました。わが国におおける動物福祉は全体として進歩しているようにも見えるわけですけれども、畜産動物に関する内容についてはとても薄いものになっていると考えております。先進国の中で見ても、世界基準には程遠い状況だというふうに認識しております。日本には動物保護に関する法律やガイドラインはあるものの、現在その実効性が伴わない状況にあります。畜産業が動物愛護管理法の動物取扱業から除かれ、また法文内に畜産動物に関する個別の条項が設けられているわけではありません。農水省所管の畜産技術協会等が作成したアニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針の啓発活動を通じて産業動物の福祉を広めようとしているわけですけど、この指針には強制力はありません。またアニマルウェルフェアの向上を図っている国際機関であります国際獣疫事務局(OIE)が策定した基準よりやや低めの基準が規定されているのが現状であります。
そして、と畜場については厚生労働省の管轄となっておりまして、と畜場での動物福祉の取り組みは行われていないというふうに言わざるをえない状況ではないかと思っております。
なぜわが国がEUと比較すると遅れを取っているのか、この原因として考えられるものは、日本は畜産物を輸入する国でありまして、輸出をしてこなかった国であるとして、欧米での動物福祉の高まりとくらべて情報を仕入れる機会が非常に少なく認知度も低いのではないかと考えております。このことが今後大きな問題になるのではないかということを私は懸念をしております。というのは、2020年に開催される予定であります東京オリンピック・パラリンピック、この祭典に選手村の食事などで使用する食材は、畜産は農作物の要件に加えて持続可能性に配慮した調達基準、アニマルウェルフェアが重要視されているからでございます。つまり快適性に配慮した家畜の飼養管理のため、畜産物の生産にあたりアニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針に照らして、適切な措置が講じられていること、とされており、その指針は先程の畜産技術協会が作成した飼養管理指針を拠り所にしておりますので、この指針が国際的に認められるレベルかどうかが非常に問われるからであります。当然トップアスリートが集まる平和の祭典でございますので、とりわけ食に関しては関心が高い選手が非常に多いと思いますし、それだけではなく、アニマルウェルフェアによって飼育された食材によって栄養を取るということは彼らにとっては当たり前の事になっておりますので、その辺に関しまして、早急な対応がわが国でも必要になってきたのではないかというふうに考えております。
OIE基準を満たすアニマルウェルフェアに沿った畜産物を国内に流通させる、そしてその上で、海外に自信を持ってわが国から輸出をするチャンスに変えていくという選択肢を作り上げられればというふうに考えております。
もちろん命に対する尊厳は保った上で、それが当然であります。そういったことが実現した上で、わが国は初めて先進国といえるのではないかなというふうに思っております。インド独立の父で知られるマハトマ・ガンジーは「国の医大さ、道徳的発展は、その国における動物のあ使い方でわかる」とまで言われております。
そこで、中川環境大臣にお伺いいたします。
先進国、とりわけEU各国においては日本と比しても産業動物の福祉の理念が非常に浸透しております。牛や豚などの産業動物については、飼養管理、輸送、および処分方法にかかる法的規制も行う国もあると承知しております。
まず、わが国の動物愛護法における産業動物の福祉に関する取り組みについて確認した上で、産業動物に関する動物愛護法における位置づけについて環境省の見解をぜひお伺いしたいと思います。
そして、今後動物愛護法の見直し時期を来年に控えたなかで、動物愛護行政への意気込みを伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

(中川環境大臣)
動物愛護管理法に起きましては、産業動物を含む動物を取り扱う場合に、動物の飼養の目的の達成のために支障を及ぼさない範囲で必要な健康の管理等を行うとともに、動物の種類や習性等を考慮した飼養環境の確保を行わなくてはならないことを基本原則として規定しております。
また動物の飼養者の責務としてその動物を適正に飼養することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めることとされております。これらをうけて環境省としては産業動物の適正な取扱を確保するために、管理者等が遵守すべき産業動物の飼養および保管に関する基準として衛生管理や安全の保持に関する一般的な内容を定めているところであります。引き続き、産業動物の管理者等における取り組みが促進されますように、環境省としては関係省庁と連携しつつ、同基準の普及啓発に務めてまいります。
そしてこの動物愛護管理法でございますけれども、これは制定から数字の改正がございますけれどもいずれも議員立法によって改定されている経緯がございます。私も自民党の議員連盟に参加をしていたわけでございますが、自民党にも公明党にもございますし、超党派の動物愛護議員連盟がございまして、そこで改正に向けたいろいろな議論が煮詰まっていくものと思います。この動物愛護管理法がずっと議員立法で対応されていることがございまして、環境省としては格闘での議論の内容に注視していきたいと思っております。

(堀越議員)
ご答弁ありがとうございます。このオリンピック・パラリンピックで用いられる食材の量は当然国内消費の比率からすればほんのごく僅かではありますけれども、しかし、今国民のみなさんも健康面、あるいはそれこそ動物愛護、ペットを愛でるそういう思いから動物福祉全体に対する関心は非常に高まっていると認識しております。また、輸送ですとか屠畜の様子も今はインターネットが普及している兼ね合いでかなり国民の皆さんの目に触れる場面が多くなってきておりますので、ぜひわが国でもEU、OIEに基準した動物福祉への取り組みを全力で取り組ませていただければと考えております。
私も議員連盟の方には属させていただきますので、これから訴えをさせていただこうと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。


~転載以上~


【署名】東京オリンピック・パラリンピックでアニマルウェルフェア(動物福祉)のレベルを下げないで!

【署名】東京オリンピック・パラリンピックでアニマルウェルフェア(動物福祉)のレベルを下げないで!

アニマルライツセンターによる署名です。


東京オリンピック・パラリンピックでアニマルウェルフェア(動物福祉)のレベルを下げないで!

https://goo.gl/YD9QHe



2020年の東京オリンピック・パラリンピック(以下東京オリンピック)は、これまでになく動物を苦しめるオリンピック・パラリンピックになろうとしています。


オリンピックの選手村や会場で提供される食事で使われる畜産物「調達基準」の動物福祉のレベルが、過去のオリンピックと比べて大きく低下したためです。

http://www.arcj.org/tokyoolympiccruelty/JP/


世界的なイベントであるオリンピックでは、社会的責任が問われるようになっており、環境や社会、人権や動物に配慮されたイベントであることが求められるようになっています。


とくにロンドンオリンピックからは、動物への配慮が加わり、会場で使われる畜産物のアニマルウェルフェアが高められてきました。そのレベルを、東京オリンピックが下げてしまうことになります。


例えば卵の基準は


◎ロンドンオリンピック=放し飼い以上の卵(放し飼い・オーガニック)

◯リオオリンピック=ケージ飼育ではない卵(平飼い・放し飼い等)

×東京オリンピック=飼育方法の規定なし=バタリーケージ飼育の卵もOK


となります。


バタリーケージ飼育は、欧米、中南米、南アフリカ、韓国など世界中が廃止していっているものであり、劣悪飼育の象徴ともいえます。

日本ではまだバタリーケージ飼育が主流となっています。
詳しくはこちら → 
http://www.arcj.org/tokyoolympiccruelty/JP/egg/


豚肉は、


◎ロンドンオリンピック=妊娠ストール(虐待的な拘束飼育)禁止

△リオオリンピック=規定はないが、大手企業が自主的に妊娠ストール廃止

×東京オリンピック=飼育方法の基準なし=拘束飼育OK


となり、虐待的飼育をされた豚肉が提供されることになります。この妊娠ストールも、世界的に廃止が進んでおり、EUや米国の10州、その他世界的な大手企業の多くが廃止していっています。


日本では豚の妊娠ストール飼育がいまだに増加しています。
詳しくはこちら → 
http://www.arcj.org/tokyoolympiccruelty/JP/pig/


東京オリンピックは過去のオリンピックよりも、動物を苦しめ、負のレガシーを残すことになります。


さらに、東京大会の後、2024年はパリ、2028年はロサンゼルスと続きますが、その2大会ではアニマルウェルフェアは向上することが見込まれ、東京オリンピックが残すであろう【負のレガシー】は、なお一層、際立つことでしょう。

詳細のレポートはこちらから → http://www.arcj.org/files/user/data/TOC_jp.pdf


東京オリンピックで世界レベルのアニマルウェルフェアを採用し、卵であればケージフリー以上、豚肉であれば拘束飼育禁止とすることを求めます。


どうか、せめて、ロンドンオリンピックやリオオリンピックで守られてきたアニマルウェルフェアのレベルを、東京オリンピックで下げないでください。


人間だけが楽しむのではなく、動物たちにも思いやりを持ったオリンピック・パラリンピックを実現できるよう、ぜひご賛同よろしくお願いします。



~転載以上~



詳細は、特設サイトをご覧ください。


Tokyo Olympic Cruelty

http://www.arcj.org/tokyoolympiccruelty/JP/




★関連署名


母豚の拘束飼育「妊娠ストール」の撤廃を


私たちの食べる卵を産む鶏を苦しい檻に閉じ込めないでください


と畜場での残酷な行為を廃止してください



★関連記事


ネスレ日本もケージフリー目標



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家畜の「飼育環境」重視=欧米で関心、東京五輪の食材基準に


家畜にストレスをかけない育て方“アニマルウェルフェア”は日本で広まるか?


日本も卵10個500円の時代がくる? ケージフリー・エッグが世界を席巻中


家畜の「飼育環境」重視=欧米で関心、東京五輪の食材基準に

時事ドットコムからです。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040800462&g=eco


家畜の「飼育環境」重視=欧米で関心、東京五輪の食材基準に


養鶏などを手掛けるベンコマチックグループのペーター・バンガリング代表=3月8日、オランダ

 

 


家畜の快適な飼育環境に配慮する「アニマル・ウエルフェア(動物福祉)」の考え方が、欧米を中心に広がってきた。2020年の東京五輪・パラリンピックを開催する日本でも、会場などで提供する食材の調達基準に盛り込まれ、農林水産省は生産者への周知を強化する方針だ。
 欧州連合(EU)は肉や卵、乳製品の生産現場に対し、動物福祉の規制を年々強化している。12年には採卵用の鶏に関し、身動きが困難な狭い鶏舎の使用を禁止。豚や牛などにも飼育面積や環境の基準を定めた。


 オランダで養鶏などを営むベンコマチックグループは、鶏を自然に近い状態で放し飼いにし、温度や湿度などを効率的に管理する独自の設備を開発。ペーター・バンガリング代表は「鶏の性質を尊重した環境でストレスがかからない。病気になりづらく健康に育つ」と効果を強調する。消費者の意識の変化を背景に、付加価値が高い卵や鶏肉として販売できるという。


「アニマル・ウエルフェア(動物福祉)」の考えに基づき、飼育環境を整えたオランダの養鶏施設(ベンコマチックグループ提供)




 米国でも、外食や小売り大手が販売戦略として動物福祉を重視し、この考えに基づく畜産物だけに調達を絞る動きが広がる。米マクドナルドは米国とカナダの全店で、狭い鶏舎で生産された鶏卵の使用を順次取りやめる方針だ。


 日本には、欧州のような厳しい規制はないが、東京五輪・パラリンピック会場などへの畜産物提供では、動物福祉への対応を含む生産管理の日本版認証「JGAP」などの取得が必要となった。生産者は自己点検ではなく、農水省が策定した「家畜飼養管理指針」を実践できているかどうか審査を受けなければならず、農水省も生産者への支援を急ぐ構えだ。


 日本での動物福祉の普及について、農林中金総合研究所の平沢明彦主席研究員は、設備投資のコストや動物の飼育環境に対する欧米との考え方の違いに留意すべきだと指摘。一方、欧米への輸出を目指す生産者に関しては、「今後は現地基準にある程度合わせることも必要になる」と話している。(2017/04/08-15:27)



~転載以上~



犬猫の問題については少しずつ意識が高まっていますが、産業動物などについては業者も市民もまだまだの日本…五輪のためだけではなく、日本において飼育環境を見直すきっかけになればいいですね。

家畜にストレスをかけない育て方“アニマルウェルフェア”は日本で広まるか?

ホウドウキョクからです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170222-00010001-houdouk-soci


家畜にストレスをかけない育て方“アニマルウェルフェア”は日本で広まるか?

2/22(水) 11:30配信


アニマルウェルフェアとは?

「アニマルウェルフェア」という言葉をご存じだろうか? 農水省の定義では「家畜を快適な環境下で飼養すること」。つまり家畜をていねいに扱い良質な飼料や水を与えて、ストレスや疾病を減らすという考え方だ。

アニマルウェルフェアは1960年代にイギリスで生まれ、特に近年は動物愛護という倫理上の観点だけでなく、畜産物の安全性、畜産業のサステナビリティの点からも注目されている。

食肉・乳製品を大量生産する工業型畜産では、家畜をケージや檻に詰込み、伝染病を防止するために大量の抗生物質を使う。

また、生産効率を上げるため、過剰なホルモン投与を行い、人工飼料を与える。

アニマルウェルフェアへの関心の高まりの背景には、いまの畜産が抱えるリスクへの危機感がある。


アニマルウェルフェアを実践する畜産農家を訪ねた

筆者は18日「リディラバ」のスタディーツアーで、アニマルウェルフェアと循環型農業を実践している、東京・八王子市の磯沼ミルクファームに伺った。(「リディラバ」のスタディーツアーについては筆者の「社会の無関心を打破 社会問題を体験するお手軽ツアーとは」をご参照のほど)


磯沼ミルクファームを運営する磯沼さんは、昭和27年生まれの64歳。父親の跡を継いで畜産業をはじめた二代目だ。

【画像参照】

アニマルウェルフェアの考え方に出会ったのは、26歳の時、旅先のオーストラリアだった。

「それまでは生産性の高い牛を作ろうと考えていましたが、それがすべてではないと。オーストラリアでは、コミュニティが牧場を楽しんでいる姿が素敵で、なんでそれができないのかと。」(磯沼さん)


「5つの自由」を実現するために

アニマルウェルフェアには、「5つの自由」という原則がある。

1.飢えと渇きからの自由(きれいな水と十分な栄養が与えられているか、など)

2.肉体的苦痛、不快からの自由(清潔な場所で飼育されているか、など)

3.外傷や疾病からの自由(きちんと治療されているか)

4.精神的ストレスからの自由

5.正常な行動の自由(十分な広さが与えられているか、など)


磯沼ミルクファームでは、この5つの自由を実現するために、様々な投資を行っている。

良質な水を確保するため井戸水を掘り、適切な量のエサを与えるために、コンピューターセンサーのついた自動給餌機を設置して、90頭の牛は食べたい時に適量のエサを食べられる。

エサの質を高めるため、麦汁やニンジンジュースなどのしぼりかすをエサに混ぜ、ウェットで食べやすく、美味しく安全性の高いエサを牛に与えている。

また、磯沼ミルクファームは市街地にあるのだが、牛を出来る限り放牧させて行動の自由を与え、ストレスからの解放に務めている。


生産コストの上昇をいかに緩和するのか

しかし、こうした取り組みは生産コストの上昇を招く。

これを緩和するため、磯沼ミルクファームでは「循環型農業」を取り入れている。

磯沼さんは週に3回、トラックでチョコレート会社に赴き、産廃となるカカオの殻を引き取っている。カカオの殻を地面に敷くことで、牛糞と混ざり有機肥料が出来上がる。磯沼さんはそれを売ることで、コストの補てんにつなげている。

磯沼さんは言う。

「工夫することで牛が幸せになるし、こうしてできた乳、肉に美味しさがあることは証明されています」


アニマルウェルフェア普及へのポイントは東京五輪

健康志向の食材店やレストランでは、「この豚はストレスフリーで育てられました」「この鶏は放し飼いで育ちました」といった表示が、目立つようになった。

しかし有機野菜などに比べると、「高価なアニマルウェルフェア乳製品や食肉」に対する消費者の理解はまだ低い。

ここで、アニマルウェルフェア普及への大きなカギとなる可能性があるのが、2020年東京オリンピック・パラリンピックだ。

選手村などで提供される食材は、安全性を示す認証を取得する必要がある。

この要件となる認証制度が、GAP(Good Agricultural Practice=農業生産工程管理)だが、その対象には畜産物も含まれ、農場の運営や食品の安全性のほか、アニマルウェルフェアを条件として盛り込むことが検討されている。

東京五輪は、畜産の生産者と消費者の意識が変わるターニングポイントとなりそうだ。

文:鈴木款



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