「リングリング・ブラザース」サーカス閉鎖は、私に何を教えてくれたか。

New York Nicheからです。

http://nyniche.com/archives/11116


「リングリング・ブラザース」サーカス閉鎖は、私に何を教えてくれたか。無力で無名のただの一市民? でも、その一人一人が世界に影響を与えることが可能だということ

January 18, 2017




え? 146年もの歴史を誇る動物サーカス団「リングリング・ブラザーズ」が、閉鎖? 
2017年1月14日の晩、突然舞い込んできたニュースに、キョトンとなった。

建国から241年しか歴史のないアメリカで、146年も続いた伝統が断ち切られたのだ。各地を巡業してショーを披露し続けてきた大手の動物サーカス団が閉鎖する時代が、やってきたのだ。


そんなことって、ある?
市民運動が世界を変えていくなんてこと、本当にあるの?

私たちは動物のために抗議し、サーカスの舞台裏でどんな虐待が行われれているかを一般の人たちに伝えてきた。その草の根運動が広まり、大衆が動物サーカスを求めなくなっていき、この結果を招いたのだ。


ヴィオラ・デイヴィスアレック・ボールドウィンオリヴィア・マンデミ・ムーアパメラ・アンダーソンリッキー・ジャーヴェィスなどの有名役者や歌手ピンクなど、動物サーカスへの疑問を意思表現してくれたセレブもいる。


でも今回ばかりは、この結果を招いたのは、活動し続けた一般の人たちだと思う。

私は、この草の根運動に関わってきた一人だ。



それは、18年前の冬のことだった。

リングリング・ブラザーズケニーという3歳のサーカス象が亡くなったというニュースを耳にした。


私は小さいときから、なぜか象の瞳に魅かれて、象も、クジラのようにスピリチャルな生き物だと感じていた。


そして親になると、他人であっても子供の惨事のニュースには耐えられなくなるものだ。私はちょうど長女を妊娠していて、人間でも動物でも子供が絡む惨事には、なおさら敏感になっていた時期だった。


亡くなった象の赤ちゃんケニーのことを調べていくうちに、サーカスで曲芸する象の人生がいかに過酷なものであるかを知り、「こんな人生ってある?」と、泣き崩れた。

ケニー、そして同じような扱いを受けている他のサーカス象のことを思うと、3日間、夜も眠れず、ひたすら泣き続けた。


1998年、ケニーは病気で、震えて、立つことも難しく、まっすぐ歩けない状態だった。食べず飲まずで、直腸から大量の血が出ていた。


でも、その日、3回あったショーに引き出され、2回のショーでパフォーマンスを披露し、その日の晩、監禁された檻の中で死んでいった。

最後の最後まで曲芸を強いられ、心にも体にも傷を負って、母親から離れて、独りで、3歳で亡くなった。


まだ母乳を楽しんでいるはずの年齢で、縄や鎖で縛られ、電気棒で突かれ、労働を強いられるだけの人生だった。


野生では、女の子は生涯、男の子はティーンエージャーになるまで、母親の元からいっときも離れず一緒に過ごす。乳ばなれするのは5歳から10歳の間。

本来なら、まだ母乳を吸っているベイビーなのに、サーカスでは生後21か月で、母親から引き離される


調教として、まず最初にやることは、象のスピリットを壊すこと。
英語では”Breaking”と呼ばれる。


それは母親と赤ちゃんの絆を壊すことから始まる。人間の社会と同じだ。
支配者に恐怖心を抱かせ服従させるには、まず、母親の愛から子供を奪うことから始まる。

コンクリートの上で足を縛られ横になることもできない立ちっぱなしの姿勢で、一日中過ごさせ恐怖を植え付ける。


それを半年続けると、象の本来の好奇心や人間に向かって闘う気力が消え、叩かれたり鋭利な武器で突かれる痛みを避けるために、奴隷としてトレイナーの言うなりに服従する子供になる。


象の肌は人間のように、ハエがとまったことも感じるほど敏感だ。

だから、「ブルフック」と呼ばれる先端が鋭い金属の爪になっている武器。この尖った鉤に、繊細な耳のあたりの皮膚をえぐるように突き刺さされるときの激痛といったら強烈だ。


タイなどでは「アーチストの象」として、人間のような絵を描く象が観光客を喜ばせているが、やはりそれも過酷な調教が裏で行われ、絵を描く象の横には必ず、ブルフックを手にした調教師がいる



象、トラ、ライオン、すべてのサーカス動物たちの虐待をやめさせたい。
でも、いったい自分に何ができるのだろう? 

何もせず、ただ心を痛めて見つめているだけなんて人生は、私には考えられなかった。

それで、私は活動家となった


毎年、私の街ニューヨークにサーカスが来るたび、連日、会場に足を運んだ。一人でも事実を伝えられたら、一人のマインドでも”種”を植えることができたらと願って、調教中の赤ちゃん象の写真や自作のサインを持って路上に立ち、舞台裏で何が起きているのかを知らせるフライヤーを配った。


最初の頃は、ほんの一握りの抗議者しか、「リングリング・ブラザーズ」の会場には来なかった。それでも、じわじわ、情報が広がっていったのだ。


そして、2013年、私は突如として、大きな成果を目の前にした。
その年のNYでのオープニング日、ブルックリンのバークレイズ・センターには、なんと200人以上の抗議者が集まったのだ。



子供のバレリーナたちも素敵な手書きのサインを持ってやってきて、とびきり素敵なリズムで”Hey, hey. Ho, ho. Ringling Brothers got to go!(ヘイ、ヘイ、ホー、ホー、リングリング・ブラザーズは退散しなきゃ)”と歌いながら会場を回り、何も知らずにサーカスを観に来た子供達まで一緒になって、そのチャントを口にし始めた。


スーツ姿で、唖然と立ちすくんで私たちを見つめるサーカスの重役らしき男たちの呆然とした表情。ようやく、私たちのメッセージが「リングリング」サーカス側へも届いた、と感じた瞬間だった。


NYには真冬にやってくるリングリング。情熱的な活動家たちは、極寒の中、何時間も無償で立ち続けた。私も寒さで、足の付け根が痛み出したこともあったが、私なんかより数倍も貢献する人たちばかりだった。


友達のトミーは、寒くてもフライヤーを渡しにくいからと手袋をはめずに素手で雪の中、立ち続けて、舞台裏の真実を伝え続けた。



そして、ロードアイランドに引き続き、なんと大都市ロサンゼルスでも2014年、「ブルフックの使用禁止令」が成立した。


ブルフックなしでは象の曲芸は無理なので、サーカスツアーが回れる都市が減っていき始めたのだ。


そして、2016年10月、ニューヨーク市議会はついに、サーカスの動物使用を禁止する条例案について公聴会を開催したのだ。


ロージー・メンデス議員が提案した条例案は、市議会衛生委員会の委員長コリー・ジョンソン議員の最大の協力を得て、盛大な公聴会となった。


サーカス側の重役たちも証言したが、禁止令賛成の市民側の勢力に圧倒された。
もう、この時点で、彼らのビジネスに将来はないと、彼らは悟ったのだと私は思う。

私は珍しく体調を崩して熱があったが、自分の住処であるニューヨークでの動物サーカス禁止令という、夢にまで見た展開に賛成を示さないわけにはいかなかった。

動物愛護団体LCA (Last Chance for Animals)の創立者で俳優のクリス・ディロスから預かった声明文を読んで、高熱も、自分の下手くそな英語にも負けずに、市議会の公聴会で証言した。

他人に、動物サーカスに行くな、とは言わない
ただ、虐待が行われているという真実を伝えて、あとは本人が決めればいいと思っている。

私は人の自由意志を尊重しているので、自分の子供であっても、どう行動すべきか、どう考えるべきかを教えないで本人に決めさせる。その結果、娘は菜食主義になったし、息子は肉食。


それでも、私の息子は9歳のとき、私に何も言わずに象のポスターを作成して、クラスのみんなに話したいことがあるから「ショー・アンド・テル」をさせてくれと先生に自ら申しこんで、私を驚かせた。


「彼はすごかったよ。まず、みんなに、”リングリング・ブラザーズ・サーカスが好きな人は誰?”と聞いて、全員が手を挙げた。すると、彼は力強く宣言したんだ。
”オーケー、これから僕は、君たちのマインドを変えてみせよう!”とね」

と、小学校の担任の先生が私に教えてくれた。


息子がスピーチを終える頃には、クラス全員が「Ringling Bros. sucks! (リングリング・ブラザーズはダメだ!)」と叫んでいたという。


サーカスに行く予定だったクラスメートの2~3人が、親に真実を伝え、家族は鑑賞しないことになったと、息子が言っていた。



こうやって、少しづつ、私の周りの人々が変化していくのを、私は見つめてきた。

初めての子供を身ごもりながら、象の赤ちゃんを思って泣き続けた3日間。
あのときは、まさか、こんな勝利が18年後に待ち受けていたとは想像もつかないことだった。


Copyright: Yuka Azuma 2017

Ringling Bros. Protest in NYC

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「動物サーカスの終焉」とゾウへの虐待動画

「動物サーカスの終焉」とゾウへの虐待動画


http://ameblo.jp/momokohime7/entry-12239809625.html


【署名】米・リングリングブラザーズサーカス 引退する象を自然保護区へ

米人気サーカス団「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスが、5月の最終公演をもって150年近く続いたショーに幕を下ろすと発表しました。


米「リングリング」サーカスが約150年の歴史に幕、ゾウのショー中止が痛手



過去記事でも触れましたが、引退したゾウたちは、サーカスが所有するフロリダ州の施設へ移され、繁殖プログラムやガンの研究に生かされる予定となっています。




Ringling Bros. and Barnum & Bailey Center for Elephant Conservation



動物愛護団体の関係者によると、この施設ではゾウをコンクリートの床の上に鎖でつないで管理しているとのことで、ショーから解放された後も、ゾウたちが別の形で搾取されることが懸念されます。


一方テネシー州にある「エレファント・サンクチュアリー」では、通常、ゾウたちは不必要な人間との接触のない環境でのびのびと暮らしているそうで、サンクチュアリーの担当者は、平穏な余生を過ごせるようリングリングのゾウたちを受け入れる用意があることを明らかにしていました。



The Elephant Sanctuary in Tennessee



ゾウたちの保護区への移送を求める署名です。



めー子さんより。

http://ameblo.jp/yayamin/entry-12239092611.html




リングリングブラーズサーカス、閉鎖発表ありがとう。

引退する象を自然保護区への移動を要求します。

ミシッ署名:https://goo.gl/K0pZPl


リングリングブラザーズサーカスの象が5月に退職と発表。

引退した象を癌研究に使用しないでください。

ミシッ署名:https://goo.gl/LsP2aX


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米「リングリング」サーカスが約150年の歴史に幕、ゾウのショー中止が痛手

AFPBBニュースからです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3114129?cx_part=topstory


米「リングリング」サーカスが約150年の歴史に幕、ゾウのショー中止が痛手

2017年01月15日 15:07


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【1月15日 AFP】米人気サーカス団「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス(Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus)」は14日、5月の最終公演をもって150年近く続いた「地上最大のショー(The Greatest Show on Earth)」の幕を下ろすと発表した。

親会社フェルド・エンターテインメント(Feld Entertainment)のケネス・フェルド(Kenneth Feld)会長兼最高経営責任者(CEO)は廃業の理由を、高額な運営費に加え、動物愛護団体からの批判を受けて一番人気の出し物だったゾウのショーを中止して以来、チケット売り上げが減少し経営難に陥ったことから、一族で検討を重ねた末にサーカスをたたむという苦渋の決断に至ったと説明した。

リングリングのショー「サーカス・エクストリーム(Circus XTREME)」の最終公演は5月7日に米東部ロードアイランド(Rhode Island)州プロビデンス(Providence)のダンキン・ドーナツ・センター(Dunkin' Donuts Center)で、「アウト・オブ・ディス・ワールド(Out Of This World)」の最終公演は同21日にニューヨーク(New York)州ユニオンデール(Uniondale)のナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアム(Nassau Veterans Memorial Coliseum)で行われる。



~転載以上~



同サーカスでは、動物の飼育環境やゾウに対するブルフック等を使った調教、相次ぐ若い動物の死などが常に愛護団体の批判にさらされてきました。


(画像はThe Dodoより)


Ringling Bros1


 Ringling Bros2


Ringling Bros3 


Ringling Bros4


動物たちの行く末について、詳細はまだ不明ですが…アメリカで最も大きな動物サーカスの一つであるリングリングサーカスの終焉は、他の多くのサーカス団へ影響を与える可能性があり、動物愛護団体PETAの代表は、「野生動物にとって地球上で最も悲しいショーが終わりを告げた。これは時代が変わる兆し」と話しています。(The Dodoより)


海外では、野生動物のショーへの利用を禁止する動きが活発になっています。

シャチのショーを廃止した米シーワールドの観客席も閑散としています。


日本ではまだ、サーカスやイルカショーなど、野生動物を娯楽に利用することが当たり前で、こうしたショーの廃止を「行き過ぎ」と捉える声も少なくないようですが…


1人でも多くの人が、一見華やかに見えるショーの裏側で何が起きているのかを知り、また動物たちの権利について考えてくれたらと思います。



さっちーさーかす4


 さっちーさーかす2



サーカス関連過去記事


あなたはそれでも行きますか?動物虐待を訴える非営利団体が捉えた残酷なサーカスの実態に胸が詰まる


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米リングリングサーカス ゾウのショー廃止時期を大幅に前倒し


動物サーカス廃止のシンボル、象のTyke

報道機関がサーカスの主催者に? サーカスサイト更新

PEACEさんからです。

http://animals-peace.net/action/circus201702.html?frm_id=v.mypage-external-service--article----3


本年2月からの木下サーカス横浜公演の主催者になっている報道各社に、動物を見せものにする興行の主催者になることは疑問である旨、要望メールを出しました。

同時に、サーカスに動物はいらない「あなたにできること」のページを更新しました。


メディアは営利事業を非営利に見せるための役割も果たしています。 岡山の例で、そのからくりについて掲載しているページはこちらです。


2017年2月からの木下サーカス横浜公演の主催者:

読売新聞社
メールフォーム:
https://info.yomiuri.co.jp/contact/index.html

日本テレビ
メールフォーム:
https://www.ntv.co.jp/staff/goiken/form.html

報知新聞社
メールフォーム:
http://www.hochi.co.jp/info/company/contact.html

ラジオ日本
メールアドレス:
info@jorf.co.jp

◆ドキュメンタリー「サーカス象タイクの悲劇」

Netflixという動画視聴サイト(有料)でドキュメンタリー「サーカス象タイクの悲劇」(2015)を見ることができます。

※無料視聴は1カ月以内に解約(メンバーシップのキャンセル)が必要なのでご注意ください。


このゾウの射殺事件については、特定動物のページに載せていましたが、ドキュメンタリーをもとに若干追記をしました。


このドキュメンタリーがすごいのは、サーカス側がお金を出して私立探偵を雇い、サーカス反対運動をつぶそうと工作したことを、雇われた本人が証言して暴露しているところです。その後、動物福祉法違反で立件された事業者ですが、何と卑劣なことでしょう。




~転載以上~



★関連過去記事


動物サーカス廃止のシンボル、象のTyke


象のTykeの悲劇から20年 米ハワイ 州として初めて野生動物の商業利用を禁止へ



プロフィール

春

Author:春
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福島原発避難区域の被災動物、殺処分、毛皮、動物実験、海外の動物事情など、国内外の動物の現状について情報をアップしています。

人間の都合で虐げられている動物たちのことを1人でも多くの人に知ってほしい、声を上げてほしい、そして動物達へのやさしさの輪が広がればと思います。

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17才の女王様猫と4才児の母。

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